Butoh Project
Evolution and Civilization Water
舞踏―そのオープニング・セレモニー
「舞踏のための音楽プロジェクト」。実験主義的なミュージック・コンクレートへの旅。舞踏舞台はこのオープニング・セレモニーで開演する。「Evolution and Civilization Water」。進化と文明の水。地球誕生以来、音楽はどこから生まれたのか?壮大な旅が始まった――。
地球は、“水の惑星”と呼ばれる。水の存在と太陽こそが、生命の源であると言っていい。先カンブリア時代の太古の地球を、果たして想像できるだろうか。およそ40億年前に原始の生命が誕生したという。地球全体が水で覆われていた、それこそ“水の惑星”の名にふさわしい姿は、宇宙の中でどれほど美しく際立っていたであろうか。
人類が発明したものの中で、最も価値ある美しいものは、《リズム》である。《リズム》は音楽の源である。しかし人類が発明したというより、既に太古の地球からそうした《リズム》が奏でられていたと、私は想像する。水の流れが《リズム》を生みだし、生命のエネルギーにある種の緩急が付け加えられた。呼吸である。太古の水の《リズム》が我々の心臓のうねりと受け継がれ、人類はごく自然に、音楽というものを創成した。
音楽の持つ力というのは、地球のエネルギーである。我々人類には、地球のエネルギーが宿っていると考えられる。目に見える力、目に見えない力。太古の人々は集団になり、神に祈りを捧げた。そうして力強い歌が生まれた。
「Evolution and Civilization Water」は水の奏でる《リズム》から始まり、進化した人類の原始的《リズム》へと移行する。そして時空を超え、現代となって突如現れた一人の美しい女の裸身――。それは何故か、とある雑踏の街のクラブで起こった出来事、という舞踏舞台の場面展開を想定したオープニング曲となっている。この一人の美しい女こそが、キーパーソンであることは言うまでもない。
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