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故郷の空

Songs authorized by the Ministry of Education
Written by Takeki Ohwada
Music by Scotland folk song
Produced and All Instruments,Vocal Performed by Utaro
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唱歌を〈破壊〉するということ



 日本の明治期の唱歌については、堀内敬三・井上武士編『日本唱歌集』(岩波文庫)が詳しい。「故郷の空」の原曲はスコットランド民謡の「Comin' Through the Rye」である。いわゆる“スコッチ・ステップ”のリズムを、奥好義が編曲して付点8分、16分の反復という日本語歌詞の乗りやすい歌にしてくれた。その奥好と共に、作詞した大和田建樹が明治21年に出版した『明治唱歌(一)』(中央堂)に「故郷の空」が収められている。これは近代デジタルライブラリーで閲覧可能である。
 私自身がこの曲を知って歌として馴染んだのは小学生の頃であったが、学校で教えられたわけではなかった。「唱歌」を学校で習う歌と解釈するなら、私にとって「故郷の空」は唱歌ではなかったことになる。むしろ明治期の富国強兵の最中の、束の間の侘しさを忘れ去る憩い歌であるとか、出兵兵士が故郷を偲ぶ軍歌的バラッド――といったイメージが私の中にあった。

 そうしたイメージは、やがて白墨が薄まるようにして払い落とされていくのだけれども、あの頃の唱歌が(特に初期のスコットランド民謡編曲唱歌などが)学校教育の現場でホモフォニーに晒されていくにつれ、原初のモノフォニーの味わいが斯くも無残に消え失せてしまうのは、やるせないものだという気持ちが、私の心に芽生えていく。
 いっそのこと、拍子も旋律におけるリズムも、無論和声もメチャクチャに崩してしまえ、という抗いの念が込み上げ、私が録音した「故郷の空」という唱歌は、実際聴こえてくるようにこのような形となった。

 さてそうして破壊して、いったい何が残ったか――。聴こえてくる音の中に、何を発見できるだろうか。もっと単純に、この「故郷の空」を聴いて何を感じたであろうか。

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