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ずっとこのまま、
君のことだけ 愛してゆきたい――。
24歳の夏。心に誓った、君との永遠…。
「夏 永遠に」
作詞・作曲/小林泰樹
歌/小林泰樹&Utaro
1996年~97年に録音した幻のソングを
デジタル・リマスター化!
 
 

Folk Song Duo

夏 永遠に

Written and Music by Taiki Kobayashi
Acoustic Guitar Yuji Kawasaki
Vocal Performed by Taiki Kobayashi & Utaro 
Copyright ©1996,2019 Dodidn* All Rights Reserved.

しあわせな時間を噛みしめながら 

 
 その頃、私はまだ24歳だった――。
 高校時代のクラスメートが、ロック系のコピーバンドを結成したというので、彼らが演奏するコピー曲を、私の自宅のマルチでレコーディングしてあげたり、カセットテープに落としたりしてあげていた思い出が懐かしい。
 ある日、そのバンドのリーダー(ヴォーカル担当)の小林泰樹君が、「ついに自分で曲を作ったので録ってほしい!」というので、それを録ることにしたのである。つまりそれが、1996年の24歳の時だった。
 
 当時の録音メモを見ると、録音した日付は、“1996年6月26日~30日”となっていた。バンドメンバーの川崎祐二君が奏でるアコースティック・ギターを先に録り、そのあと小林君のソロ・ヴォーカルを録った。翌日からミキシングをおこない、それはそれで完パケしたのだった。そして彼らに、カセットテープを渡し、満足して帰ってもらったのだけれど、翌年の1月、私は、どういうわけか自らのヴォーカルもダビングしてこの曲を、いわゆる“フォーク系ラヴ・ソング・デュオ”という体裁に仕立て上げてしまったのだ。
 ヴォーカルを追加した以外は特にオリジナルのままだが、結局そのヴァージョンは今日に至るまで誰にも聴かせていなかった、“幻のヴァージョン”ということであり、元のオリジナルでさえ、もはや記憶の中で忘れ去られてしまいそうな、うっすらとしたものとなっていた。当時のデジタル・マスターを20年以上も保管し続けてきたので、今回のリマスターの制作に至ることができたのは、幸運であった。
 
 ところで、最初の1996年6月のレコーディングのことを思い出してみると、それはちょっと風変わりな状況だったなと、あらためて若い頃の懐かしさが込み上げてきた。
 どういうことかというと、ヴォーカルを吹き込んだ小林君は、自分のガールフレンドを私の家に連れてきていたからだ。ビートルズのレコーディングでジョン・レノンがオノ・ヨーコをスタジオに呼び入れ、他のメンバーが心理的にぎくしゃくしたというようなエピソードを思い浮かべ、私の場合はもっと、しれっとした態度だったなと振り返る。でも今となっては、これはこれでとてもいい思い出となっている。
 
 若さっていいものだなと思う。結局、小林君は、このガールフレンドのことを切実な思いで歌ったのだなということである。マンガの世界の恋バナや個人の空想なんかじゃなく、本当の、リアルに体験した情愛を言葉に置き換えて、それをしんしんと歌ったもの。そしてまたこれを記録に残してしまったということは、ある意味残酷なことでもあるのだ。
 
 本当にリアルな、若かったあの頃の生々しいラヴ。その歌。私は24歳、小林君も24歳。本当に若かったね。あの時の思いは、言霊となって永遠に、ナツの青空を駆け巡ることだろう。

制作・レコーディングに関することはDodidn* blog!

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2019.12.10

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