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Promissory Note

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約束手形―忘れられた運動会より



 デジタルシネマ/ショートフィルムという名目で、2009年に『忘れられた運動会』という120秒のプロモーションムービーを作った。その時に使用したオリジナル曲が、この「Promissory Note」である。

 この曲は、電子楽器Tenori-on(テノリオン)のみによって作られた。
 Tenori-onは、メディア・アーティスト岩井俊雄氏とYAMAHAがコラボレートしたMIDIインターフェースで、16×16のLEDボタンで演奏する革新的な電子楽器である。このパネルは縦軸が音程、横軸が時間となっていて発色を伴う。6つの演奏モードを使い分けながらプログラミングし、即興的な演奏を試みることができる、これまでにない電子楽器であるが、シーケンサー部と音源部の仕様に関しては、YAMAHAの従来のMIDI楽器を踏襲した作りとなっている。

YAMAHA Tenori-on 2009年に制作されたサウンドトラック「Promissory Note」は、基本となるループ(リズム+コード)をTenori-onの“Scoreモード”でプログラミングした後、“Soloモード”で即興のソロ演奏を付け加えただけのシンプルな構成である。
 これらの演奏シーケンスは、まず24bit/48kHzでPro Tools(当時はLE版)に取り込まれ、歪みを与えるなどの加工が施された。その後、ROLAND VS-1824CDにいったんデジタル出力でコピーされる。そして倍音を付加するため、チューブ式のマイクプリDBX 386に通し、それを再びPro Toolsに戻して、サントラとして24bit/48kHzのマスターファイルが生成された。

 今回、この曲を取り上げるべく、そのマスターファイルを見つけ出し、Pro Toolsで適切なディザーとノイズシェイピング処理を施すと同時に16bit/44.1kHzのマスターファイルを改めて生成した。元のマスターファイルに対し、フェード処理とこのダウンコンバート以外の処理は一切行っていない。『忘れられた運動会』では120秒に満たないBGMサントラとなっているが、今回生成したマスターは3分15秒の完全ヴァージョンである。

 2009年のその制作時、何故このループをディストーションさせたか、という点については、ただ一点の目的以外考えられない。
 それはすなわち、小学校の運動会で高らかに流されたいくつかの行進曲と児童による進行アナウンス。それらが学校の拡声器によって放たれ、屋外に反射し、こだました騒然たる音のイメージ。それは私の耳にいつまでも忘れることなく記憶されていて、そのイメージをディストーションという手段で創造しただけのこと。

 “忘れられ”てしまった“運動会”とは矛盾するかたちで、その演出の軸となる音楽は、ほぼ確かな記憶によってイメージが構築される不可思議さ。しかし、私はこの「Promissory Note」の音楽的存在を、忘れかけていたところであった。

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