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コラム/
Utaroのこれから―性とアートと音楽の関係

  


性とセクシュアリティの問題を音楽に結びつける

 
 高校生の頃、マドンナのCDアルバム『Like A Prayer』を買ってライナーノーツを読んだ時、初めてマドンナというアーティストが携えた、ひたむきなポリシーに触れ、私は強い衝撃を受けた。例えば、こんなメッセージである。
 

《AIDS(エイズ)に関する事実
AIDS(エイズ)――後天性免疫不全症――は誰にでもかかる可能性のある病気です。人種や年齢、あるいはその人がどんな性的関係を持っているかにかかわらず、男にも女にも子供にもかかる可能性があるのです。AIDS(エイズ)はHIV――人免疫不全ウィルス――というウィルスによって引き起こされます。現在のところ、いかにしてAIDS(エイズ)が初まったのか、それがどこから来たのかを説明する、決定的なデータはありません。AIDS(エイズ)にかかっている人々は、その性的関係にかかわらず、暴力や偏見ではなく、同情や支援を受けるべきです。
*AIDSは感染者と膣あるいは肛門による性交渉によってうつる可能性があります。
*AIDSは感染者と同じ注射針を使うことでうつる可能性があります。
*AIDSは感染している母から、胎児にうつる可能性があります。
コンドーム装着という簡単な行為が、正しく性交渉の度に行なわれていれば、命を救うことになるのです。
AIDSはパーティではありません。

訳/肥田慶子》
 

【子供のために段ボール工作をして遊ぶパパ(Utaro画)】

 今こうして振り返ってみると、音楽的趣向とセクシュアリティの問題とが合致した最初に出合った作品が『Like A Prayer』であり、マドンナだったことになる。
 それから30年が経過し、私がやっといま掴み取った原石のありかについて、言葉で表すことが容易にできる。〈そうだ、自身の音楽を通じて、「性」のことや「セクシュアリティ」のこと、それに付随する「アート」をミックスさせてやっていこう〉と。なぜ今まで、こんなことすらも言葉で表明することができなかったのであろうか。
 
 そしてこれらのことを別の言い方で表明すると、こうなる。
 人は常に個人と社会との関係の中で、《孤独》の悩みで打ちのめされてきた。自分は何を為すべきであろうかと。たった独りで生きるべきものなのだろうか――と。何も答えが見つからないまま、日々をやり過ごして自分の声さえも遮断してしまう人々が多くいる。
 
 私はそうしたことを大きなテーマとし、今後の創作活動の、礎としていきたい。出来うるなら、この創作活動で自分の食い扶持を確保していければ、とも切実に思っている。
 ともかく、何かを始めるべきなのだ。目の前にある楽器や機材を用いて。コンピューターやタブレット上のペンツールを用いて。実際に出会った人達や、SNSを通じて知り合った人達との対話やコミュニケーションを通じて、丹念に、丹念に。

〈了〉
(2020.01.09)

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