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マイクロフォンの話⑮

おきに召すままLCT 550


LEWITT LCT 550■LEWITT LCT 550
・形式:コンデンサー型
・指向特性:カーディオイド
・再生周波数帯域:20Hz-20kHz
・出力インピーダンス:150Ω
・感度:36mV/Pa (-29dBV)
・質量:425g

 LEWITT LCT 550コンデンサー型マイクロフォンは、昨今のオールド・タイプのコンデンサー型や明るくクリアでモダンなタイプなどと比較して、もう少し控えめである。あまり肉付けをしない、音源に忠実・中庸・そしてやはり現代的。セルフ・ノイズは0dB、ダイナミックレンジは140dBでパッドを切り替えれば最大155dBの許容。外観からも感じられるタフガイ。収音楽器は問わず。なんでもござれ。まさにお気に召すままのマイクロフォンだ。
 控えめと言ったのは、収音楽器を網羅するための、ある周波数特性にクセがあるといったキャラクターを捨て、中庸を目指したからであり、悪く言えば八方美人でもある。
 しかし、最近の明るめのマイクロフォンの特性によって、歌唱力が伴っていなくても質感だけでごまかしながらグイグイ歌を聴かせる人達からすれば、このLCT 550は却下、なのだろう。何故なら、耳にこびりつくような質感が物足りないから。歌唱力の無さ加減が露わになってしまうから。

 私が実際にこのマイクロフォンを使ってみて思ったのは、オフ・マイクでのバランスが非常に良いということ。プリアンプのゲイン調整を綿密にしておいて、ちょっとオフ・マイクで音源を拾ってみる。するとこのマイクロフォンの良さがはっきり分かってくる。すっきりとしたサウンドで、ブラス系やヴォーカルのコーラス隊に用いてみたくなる。そう言えば風貌が、どことなくAKG C414に似ているではないか。これ、ドラムのオーバーヘッドにもいいんじゃない?
 控えめなのに、地味にならない。そんなマイクロフォンはなかなか無い。お気に召すまま。As You Like It。
 ソロのヴォーカルには、超高域を少し削ってやると明るさが少し淡い感じになって落ち着く。比較的サウンドが透明なので、プリアンプの選択の方が重要かも知れない。ちょっとドライなサウンドのソングにはぴったりだろう。

〈了〉
(2015.04.30)