Butoh Project
It's a Wonderful Striptease
Produced,Composed by Utaro
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バニーガール達の陽気なストリップ・ショー
薄汚れた場末のナイトクラブ。そこで毎夜繰り広げられるバニーガール達のストリップ・ティーズは、陽気で扇情的でありながら、どこか物悲しさが漂う。この物悲しさを内包したダンス、舞踏とはいったい何だろうか。
三流ダンサーのけばけばしい化粧。生活臭がどこか抜けきれない一人の女としての執念、悲哀。欲望に渦巻いた儚き夢と表裏一体であろう《現実》という脂汗をさらけ出した女達の、格闘の姿…。
中学生だった頃、私はとある街で大道芸の美人ダンサーを目撃したことがあった。外国人のそのダンサーの踊りは煌びやかで素晴らしかったが、脚の網タイツが部分的に破れ、素肌が露出しているのを見てしまい、踊り子の物悲しさを感じた。見てはいけないものを見た思春期の中学生の心理は、とても複雑で衝動的であったかも知れない。
ストリップ・ティーズとは、いわゆる“焦らし”の芸である。着飾るものを一つ一つ脱ぎ捨ててエロティシズムを煽る踊りのテクニックは、見せる芸ではなく「見させない」芸の極致であろうか。いずれにしても音楽に合わせて踊るダンサーは、美しくなければならない。