千代田の学校―吹き込んだ風の追憶
テレビ
かつてジャニーズはメディアの寵児だった〈1〉
【Kis-My-Ft2の「想花」】 のどかな風景の写真を添えて、演劇人である私の知り合いは、そのSNSでごく最近、SMAPが好きになり、SMAPのアルバムを買い、こんなことを述べていた。――英国にはビートルズがいて、日本にはSMAPがいた―...
ベルばらと『地縛霊 恐怖の心霊写真集』
【『ベルサイユのばら』のオスカルに扮装した女性。しかし心霊が…】 昭和が遠くなりにけり――。平成時代ですら、もはやその“体験の記憶”を留めておくことができなくなってきた感がある。昭和は、さらに古く、遠い怨念に満ちた過去という印象が拭えない。...
坂井清昭の『アメリカの新商売』のこと
【これは面白い! 坂井清昭著『アメリカの新商売』】 去年だったか一昨年だったか、KKベストセラーズの既刊目録を眺めていて、〈うむ? これは?〉と思う本に出くわした。坂井清昭著『アメリカの新商売 日本でやればすぐに儲かる』(1971年初版)で...
残されたメモ―バグる世界
【ザッカーバーグ氏の桃源郷メタバースは何処へ?】 私は日頃、メモ魔である。本を読みながら、新聞を読みながら、映画鑑賞をしていながら、なんとやらのメモをとることが多い。すなわち、衣食住の根幹を支えているのが、このメモのたぐいであり、夕飯のメニ...
「ビューティフル・ネーム」と国際児童年
【タケカワユキヒデ率いるゴダイゴの「ビューティフル・ネーム」】 幼年時代に“英語の混じる歌”を違和感なく歌えたのは、姉のおかげである。 まだ保育所に通っていた頃、テレビドラマ『西遊記』(主演は堺正章、夏目雅子、岸部四郎、西田敏行)のエンディ...
山田太一『岸辺のアルバム』―断絶の時代から
【自宅の書棚にあった『岸辺のアルバム』の文庫本】 人生の折り返し地点を過ぎると、若い頃に読んだ書物にもう一度ふれてみたくなるものである。 自宅にある書棚の一番奥に、本の背が鶯色から白く剥げ落ちてしまった文庫本が、一冊詰まっていた。10代後半...
古き良き『洋酒天国』―ふたたび49号
【酒飲みすこぶる歓迎『洋酒天国』第49号】 「毎晩、晩酌かい?」――。知り合いの方にそう訊かれ、おもむろに「ウイスキーを毎晩少し」と答えた。まさか今、〈ちょっとした心積もりで禁酒中なんです〉――とは言えず、その後会話は外連もなく流暢に弾んだ...
天才浪曲師・桃中軒雲右衛門
【貴重な雲右衛門の写真がその本に掲載されていた】 前稿「地縛霊 恐怖の心霊写真集」で触れた『地縛霊 恐怖の心霊写真集』の著者である心霊研究家・中岡俊哉氏――。私は中岡氏を以前から、敬愛の念を込めて、“先生”と勝手に称している。 中岡先生の略...
地縛霊 恐怖の心霊写真集
【昭和55年、大阪のハイキングコースでの心霊写真】 まず冒頭で、恐縮ながら私事を。 先月末、これまで続けてきたツイッターを卒業。斯く斯く然々、各々のフォロワー様にたいへんお世話になった12年間であった。想い出も詰まっている。そうして心機一転...
陳平さんのエロい『ユーモア・センス入門』
【ついに手にしてしまった野末陳平著『ユーモア・センス入門 学校職場・家庭を笑わそう』】 その頃私は初代タイガーマスク(佐山聡)の大ファンで、新日本プロレスの試合を中継するテレビ番組「ワールドプロレスリング」(テレビ朝日系列)を毎週欠かさず観...