テレビ

科学

ネッシーと蘇格蘭とクレイモアの酒〈2〉

【スコットランドのスペイサイド蒸留所で造られたシングル・モルト「クラガンモア」】  前回からの続き――。クレイモア(CLAYMORE)のスコッチ・ウイスキーの美味さに引き摺られ、冒険心が駆り立てられて、その味の基調となるキーモルト、すなわち...
テレビ

映画『第三の男』

【キャロル・リード監督『第三の男』4Kデジタル修復版DVD】 キャロル・リード(Carol Reed)という偉大なる監督の名も知らなかった中学生の頃、同監督の映画『邪魔者は殺せ』(じゃまものはけせ/“Odd Man Out”、1947年作品...
写真・カメラ

恐怖の心霊写真ふたたび

【静岡県掛川市の大庭さんの写真。昭和49年撮影】  いま、私自身の個人的な創作活動の中で、モチーフの一つとして、“オカルト”的な要素を必要とした経緯があり、その方面の文献資料をむさぼり読んでいる。そもそも“オカルト”(occult)とはどう...
科学

ヴイックス・ヴェポラッブの匂い

【カゼの緩和の軟膏剤であるヴイックス・ヴェポラッブの匂いとは?】  ある匂いと過去の記憶とが潜在的に結び付いている時、その匂いを嗅ぐと、不意に過去の記憶が呼び起こされる――という現象を、「プルースト現象」というらしい。フランスの小説家マルセ...
飲み物

プレイバック―さらば洋酒天国、恋のソプリツァ

【琥珀色に輝くサントリーのトリス・クラシック】  我が愛しの“洋酒天国”――。どうやら去る時がやって来たようである。悔いはない。  サントリーのトリスを飲む。瑞々しく、琥珀色に輝く“TORYS CLASSIC”の、なんたる落ち着き払った佇ま...
性教育

家庭の医学―新赤本のこと

【“家庭の医学”という本は各種あれど、“新赤本”は保健同人社だけ】  昭和50年代初め、私がまだ幼少だった頃、団地住まい(当ブログ「ボクの団地生活」参照)の部屋の片隅で、真っ赤に染まった分厚い本を開いて眺めるのが、私は好きであった。それは、...
演劇

『洋酒天国』―ジャズと日劇〈2〉

【在りし日の日劇の姿。『洋酒天国』第58号より】  壽屋(現サントリーホールディングス)PR誌『洋酒天国』(洋酒天国社)第58号は、昭和38年7月発行。熱っぽくルイ・アームストロングのジャズの話で盛り上がった前回からの続き。今回は日劇――。...
音楽

ピッツァからジャズへ〈二〉

【ブルーノートからリー・モーガンのリーダー・アルバム『The Rumproller』】  前回からの続き。シチリア風ピッツァの“セモリナ粉”つながりでmas氏の“手料理日記”なるものに着目し、ジェニー・ライトとエリック・トゥルイユ共著の料理...
テレビ

グローフェの『大峡谷』を聴く

【アーサー・フィードラー指揮ボストン・ポップス管弦楽団によるグローフェ『大峡谷』など】  一言で言い切ってしまえば、今、世界はコロナ禍で冷静さを失い、狂ってしまっている。半錯乱状態である。人心も、政治も、経済も、教育も、文化も、スポーツも。...
映画

チャップリン映画の麗しき追憶―『モダン・タイムス』考

【チャップリン映画の傑作中の傑作『モダン・タイムス』】  39年前の1981年7月29日の夏――。映画評論家の水野晴郎氏が名口調で映画を解説するテレビ番組『水曜ロードショー』を、その日、まだ小学生だった私が、夏休みの最中で“観ていたかも知れ...