福島菊次郎がリブをとらえて
ヴァイナルレコード
ミックステープってなんじゃらほい?
【ドキュメンタリー映画『ミックステープ』】 音楽の嗜好がメジャーJ-POP一辺倒、という人にはまったく訳が分からないであろう、ヒップホップ業界の“複雑怪奇”なミュージック・シーンとプロダクトにまつわる話。90年代のサブカルだとか、ブートレ...
岡本舞子―ファッシネイション
【岡本舞子のアルバム『FASCINATION』】 前回までで、80年代のアイドル、岡本舞子が出演していた1986年のテレビ番組「うるとら7:00」(うるとらセブン・オクロック)と彼女のシングル・レコード「ナツオの恋人ナツコ」のB面「ファッ...
ナツオの恋人ナツコじゃなくて〈前編〉
【岡本舞子「ナツオの恋人ナツコ」のシングル・レコード】 とりとめもなく、昔のアイドルの音楽の話をしたい。少しミステリアスな部分もあって、個人的には頭の片隅に残って妄想が妄想を呼び、消えることがなかったのだけれど――。 そもそもこの話を最...
浅川マキの歌
【浅川マキ『浅川マキの世界』】 1976年1月号の『ビックリハウス』については、前回書いた(「サブ・カルチャー雑誌『ビックリハウス』のこと」)。私はここで、その号の一般投稿者による、あるエッセイを全文、以下に書き記しておこうと思う。 そ...
拝啓心霊写真様
【有名な心霊写真その1】 私がまだ小学校へ上がらない頃のことだから、1970年代後半の古い話なのだが、幼少だった私はある心霊写真というものを見て、その怖さのあまり、夜な夜な一人で居られなくなるような思いをしたことがあった。それは2つの有名...
レコード絵本―うさぎのつの
【『レコード絵本 こどものくに』のレコード】 しばし雲に隠れていたのがすっきり見えて、幻想的な“中秋の名月”を愛でることができた。少しひんやりとした風もまた心地良い秋の夜。 まだ小学生に上がる前の話。家の書棚に『レコード絵本 こどものく...
淡谷のり子さんと渋谷ジァンジァン
【ジァンジァンの自主制作レコードと淡谷のり子さんの直筆】 渋谷ジァンジァンへの漠然とした憧れ、というものが10代だった頃の私の脳裏に刻み込まれていた。語弊があるかも知れないが、東京にはかつてそういう劇場が、方々にあった。10代の私はそれら...
再び『愛蘭土紀行』
幼少の頃よく聴いていたクラシック・レコードのジャケットやら解説のたぐいの写真などで、ロンドンを行進する軍楽隊の、その赤色と黒色の調和の取れた服装であるとか、別の写真におけるパリかどこかの街の、とある市民がフランスパンをハトロンの紙袋に包んで...
かまちの青春とBEATLES
【山田かまち『17歳のポケット』(集英社)】 昨年の11月、マッカートニーの「OUT THERE JAPAN TOUR」東京ドーム公演で、一際印象的だったのが、「Eight Days A Week」の演奏。このBEATLES全盛(1964...
怪人二十面相になった頃
【怪人二十面相になりきった私】 我が団地に“ゴレンジャー”がやってきたのは、おそらく1975年か76年のことで、その記念写真については、「団地―冬空の経験」で書いた。ミドレンジャーにだっこされ、ゴレンジャーのアルバムレコードをしっかり抱え...