STAGECOACH

※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2010年8月18日付「STAGECOACH」より)。

【古い『駅馬車』のサントラカセット】
 『RED DEAD REDEMPTION』というゲームのブログ([R.D.R. Telegram])を新しく開設したのをきっかけに、その西部劇の雰囲気を確かめるべく、ジョン・フォード監督の映画“STAGECOACH”『駅馬車』を鑑賞しました。
 サイト「Red Dead Redemption攻略 Wiki」の“Rockstarオススメ西部劇”によると、ジョン・フォード監督の映画は『捜索者』(原題『The Searchers』)が推薦されていますが、『駅馬車』も捨てたものではなく、シナリオも映像も活き活きとしていてまったく古さを感じさせません。
 私はこの映画を、小学生の低学年の頃に“聴いた”のです。
 実はその頃、一番上の姉が南雲堂という会社の英会話のカセット教材を買い、その中に「映画&英会話 サントラカセット+英和対訳シナリオ」という教材が含まれていて、その中身の音源となっていたのが日本ヘラルド映画提供の『駅馬車』でした。私はこっそり姉の部屋からこの教材だけを持ちだし、ずっと自分のものにしていました。
 英語と日本語の両方が書かれたシナリオを読みながら、カセットテープを再生すると、映画の中の登場人物による会話によって、口語の英語が理解できる――といった主旨なのですが、小学生だった私はあまり無頓着でした。ともかく、このテープを何度も聴いているうち、“STAGECOACH”の冒頭の数十分がインプットされ、映像を自ら想像しながら楽しんだものです。
 酔いどれブーン医師のセリフ、
《”Is this the face that wrecked a thousand ships-And burned the towerless tops of Ilium?” Farewell, fair Helen》
《Don’t tell me, sir, I know, I know, a familiar name, and an honored name! I never forget a face or a friend. Samples? Hm….Ah! Rye!》
【ウレタン部分に落書きが…】
 などはもうセリフがサウンドとして頭にこびりついて離れません。中盤、ヤキマがスペイン語で歌う歌も覚えてしまい、 何気なく口ずさむこともあったほどです。
 先ほどこの『駅馬車』のカセットテープを保護するウレタンの部分を見たら、
〈駅馬車  ジョン・フォード監督  昭和14年 日本ヘラルド映画〉
 と小学生だった私のマジック筆が書かれてありました。さらに別の箇所には薄く、〈死〉という文字もあったりして、何か相当な影響を受けたのだなと思わず笑ってしまいました。
追記:『駅馬車』についてさらに詳しい「『駅馬車』の酔いどれ医師と英会話」はこちら。

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