五味彬の『Yellows MEN Tokyo 1995』
文房具
千代田学園の学生文芸誌
【千代田学園の学生文芸誌『どん』第16号】 私が22年前に卒業した千代田工科芸術専門学校[音響芸術科]に在学中、芸術課程が発行した学生文芸誌『どん』というのがあった。 『どん』は、学校の芸術課程のうちのマスコミ文芸科と宣伝クリエイティブ...
無類なるジュピター鉛筆削
【大正13年発行の丸善小冊子『學鐙』】 数年前、ある若年の知り合いが仕事の昼休みに読書をする姿を、毎日目撃する機会があった。その人が中座することなく真剣に本を睨んでいる様は、もうまったく会話の余地がないほど緊張感に包まれていた。したがって...
墨の話
【11月7日付朝日新聞朝刊より】 先日、朝日新聞朝刊の文化欄記事で「墨滴」(ぼくてき)について書かれてあったのを見て、なんとなく小学校時代の“書道”の授業を思い出してしまった。 その記事の内容は興味深い。昭和28年頃から、学校の現場で「...
昆虫採集セット
私が通った小学校の通学圏には、子供相手の駄菓子屋やら雑貨商店が6軒ほど点在していた。駄菓子屋は明らかに駄菓子屋であって分かり易いが、昔風の雑貨商店というのは最近とんと見かけなくなってしまって、若い人には説明しなければいけないかも知れない。 ...
赤エンピツの少年
つるりとゆで卵の白身のように、色白で肌質に凹凸がなく、丸坊主の毛先がやけに揃いすぎていて野性味に乏しく、喋り出すと快活さはあったが、途端にもごもごとして歯切れが悪くなる。決断力もある方ではない。ひょろりと長身な中学3年の少年Kに対する私の印...
入学式回想録
※以下は、拙著旧ホームページのテクスト再録([ウェブ茶房Utaro]2011年2月3日付「入学式回想録」より)。 《自己の「生」を記憶によって述懐する時、その史実が曖昧になっていくのは、どうしても避けられないことだ。前後の脈絡がはっきりせず...
写真の中の学習机
※以下は、拙著旧ホームページのテクスト再録([ウェブ茶房Utaro]2010年12月7日付「写真の中の学習机」より)。 家族の長い歴史を断片的に綴ったフォト・アルバム(ほぼ99%父が写した)は、私が幼少の頃からきちんとネガと共に整理されて...
To You Letter?
※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2010年3月20日付「To You Letter?」より)。 以前、『カメラ日和』の紹介記事より、“紙モノ”のデザイナー、青山剛士さんと青山吏枝さんの存在を知りました。「dr...