YELLOWSという裸体
アイルランド
香り高き映画『バリー・リンドン』
【キューブリックの映画『バリー・リンドン』】 貴方は明日絶命します。もし最後に観たい映画があるとしたら、今夜何を観ますか? こんなことを訊かれて、真面目に答えるとするならば、私は『バリー・リンドン』と即答するだろう。スタンリー・キューブ...
ラフロイグのスコッチ
【ラフロイグの10年物】 とある英字新聞で、“like a dog with a bone”という慣用句を知った。根気強い、粘り強い、という意。その新聞では、ある映画を紹介していて、“like a dog with a bone”はその映...
『洋酒天国』と画家の話
作家の司馬遼太郎さんがアイルランドの紀行で、珍しく自身の酒にまつわる言葉を残している。 《私はとくに酒がすきというわけではない。ただ旅先では、一日がおわると、一日の経験を酒に溶かしこんで飲んでおかねば、後日、わすれるような気がしてならない》...
再び『愛蘭土紀行』
幼少の頃よく聴いていたクラシック・レコードのジャケットやら解説のたぐいの写真などで、ロンドンを行進する軍楽隊の、その赤色と黒色の調和の取れた服装であるとか、別の写真におけるパリかどこかの街の、とある市民がフランスパンをハトロンの紙袋に包んで...
愛蘭土紀行
※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2011年12月26日付「愛蘭土紀行」より)。 ジョイスの『若い藝術家の肖像』あるいは『ユリシーズ』繋がりで先々月あたりから本を開き始めた、司馬遼太郎著[街道をゆく]シリー...
ダブリンとU2
※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2011年11月8日付「ダブリンとU2」より)。 リットー・ミュージック社の月刊誌『SOUND&RECORDING MAGAZINE』の“1987年5月号”が私にとってバイブル...
写真の中の少年
※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2011年10月5日付「写真の中の少年」より)。 ポロリと落ちてから今もゆっくり読み続けているジョイスの『若い藝術家の肖像』。講談社文庫のこの古本は、どうやら1979年頃の刊行...