スコッチウイスキー

スポーツ

人新世のパンツ論⑩―日本人の羞恥心とパンツの謀略

【アメリカの元プロ野球選手グレイディ・サイズモアさんを私は間違えて…】 「なにやら新しいブレンデッドのスコッチ・ウイスキーが出たらしいよ」 琥珀色の飲み物を厳かに嗜みながら、自慢気に私はそう口走った矢先、それが間違いだと気づいて狼狽した。 ...
科学

人新世とウイスキーと『化石入門』

【人類の偉大なるレガシーは酒を造ること。私が好きなのはバルヴェニー】  メジャーリーグの大谷翔平についてはよく知っている。でも長嶋茂雄や王貞治は名前だけしか知らない…。野球ファンであろうと、Z世代ではありがちなことである。いや、若い世代にか...
文学

開高健『開口閉口』―やらされることの美学〈1〉

【清らかな自然に囲まれた山荘より】  ――こんな夢を見た。 人権擁護の活動家である私は、都会の喧騒を離れて、山荘にこもった。 夜な夜な、名前のよく知らない銘柄のスコッチを一杯飲む。すると、じんわりとした温かさが体を包み込んで、疲労感が一気に...
科学

ストーンヘンジに人々は集まった

【ストーンヘンジでは秋分の日に人々が集まってお祝い事をするんだって?】  子どもの頃、英国ソールズベリーのストーンヘンジ(Stonehenge)が好きだった。そのことを先月、「ストーンヘンジに魅了されていた頃」で書き綴った。 その稿では、ス...
文学

開高健『開口閉口』―アリ釣りとオスとメスの話

【開高健著【開口閉口】(新潮文庫)】  ――こんな夢を見た。 人権擁護の活動家である私は、都会の喧騒を離れて、ある山荘にこもった。夜な夜な、スコッチの後に、オールド・トム・ジンをベースにしたトム・コリンズのカクテルを一杯飲む。かけているレコ...
飲み物

古き良き『洋酒天国』―ふたたび49号

【酒飲みすこぶる歓迎『洋酒天国』第49号】  「毎晩、晩酌かい?」――。知り合いの方にそう訊かれ、おもむろに「ウイスキーを毎晩少し」と答えた。まさか今、〈ちょっとした心積もりで禁酒中なんです〉――とは言えず、その後会話は外連もなく流暢に弾ん...
音楽

伊丹十三の『ヨーロッパ退屈日記』からトーキョー・ビートルズのこと

【伊丹十三氏も頭を抱えた(?)東京ビートルズ】  1887年創業のウイリアム・グラント&サンズ社(William Grant & Sons)が売り出しているスコッチ・ウイスキー「MONKEY SHOULDER」がたまらなく美味くて、ここしば...
写真・カメラ

アイリッシュ・ウイスキーとジョイスの話

【世界最古の蒸留所が誇るアイリッシュ・ウイスキー「キルベガン」】 朝日新聞が毎月第1日曜日に発行する特別紙面[朝日新聞グローブ](GLOBE)のNo.245は、興味深いウイスキー特集だった。その紙面のトップページにあった写真に、思わず私は眼...
映画

『駅馬車』の酔いどれ医師と英会話

【南雲堂の英会話カセットテープより映画『駅馬車』】  酒は映画を誘発し、映画は酒を誘発する――。今、私はジョン・フォード監督の1939年のアメリカ映画『駅馬車』(“Stagecoach”)を観終わったばかりだ。片手には、琥珀色のバーボンの入...
飲み物

メーカーズマークのバーボン

【メーカーズマークは誉れ高いケンタッキー・ストレート・バーボン・ウイスキー】  酒を飲み交わす友がいるのなら、たぶんそれは生涯にわたって最高の友である。酒場で自分自身の本心をさらけ出す必要はなく、ひとときの時間を、優雅に共有しうる友がいるこ...