スコットランド

科学

人新世とウイスキーと『化石入門』

【人類の偉大なるレガシーは酒を造ること。私が好きなのはバルヴェニー】  メジャーリーグの大谷翔平についてはよく知っている。でも長嶋茂雄や王貞治は名前だけしか知らない…。野球ファンであろうと、Z世代ではありがちなことである。いや、若い世代にか...
科学

ストーンヘンジに魅了されていた頃

【小学館入門百科シリーズ34/和巻耿介著『世界ミステリーゾーン』】  私がちまちまと配信しているウェブ小説サイト[架空の演劇の物語]の「第11章」には、「オレ」が夢を見た云々が記されている。その文面に《巨大で分厚い石像》とあるが、本文下のイ...
飲み物

メーカーズマークのバーボン

【メーカーズマークは誉れ高いケンタッキー・ストレート・バーボン・ウイスキー】  酒を飲み交わす友がいるのなら、たぶんそれは生涯にわたって最高の友である。酒場で自分自身の本心をさらけ出す必要はなく、ひとときの時間を、優雅に共有しうる友がいるこ...
飲み物

アイラ島憧憬―スコッチの源流

【アイラのシングル・モルト・ウイスキー「ボウモア」12年もの】  旅そのものが敬遠され、その土地の文化の探訪や散策の醍醐味が失われる過渡期に今、差し掛かっているのかも知れない。危機的な状況ではある。いわゆるコロナ禍(COVID-19のパンデ...
科学

ネッシーと蘇格蘭とクレイモアの酒〈2〉

【スコットランドのスペイサイド蒸留所で造られたシングル・モルト「クラガンモア」】  前回からの続き――。クレイモア(CLAYMORE)のスコッチ・ウイスキーの美味さに引き摺られ、冒険心が駆り立てられて、その味の基調となるキーモルト、すなわち...
文学

『洋酒天国』―全号踏破とサイエンス・フィクション

【『洋酒天国』第61号】  前号に引き続き、今回は第61号。振り返れば、当ブログの2011年7月に初めて『洋酒天国』を紹介した(「開高健と『洋酒天国』」)のを思い出す。それより数年前から個人的にこの雑誌を蒐集していて、当時は25冊ほど手元に...
書籍

『洋酒天国』とパリの裏通り

【『洋酒天国』第18号】  近頃私はさらに活気づいて“ヨーテン”すなわち『洋酒天国』を読み漁っている。  この本に出会えてありがたい。酒の嗜み方の手引きというだけではなく、壽屋のPR誌的な枠を超えた、あらゆる人文学へのパイプ役となっている。...
飲み物

『洋酒天国』とバーボンの話

【『洋酒天国』第29号】  花散らしの風とはよく言ったもので、もうすっかり暖かくなった昼下がり、桜並木のたもとで桜が散り、自動車が通るたびにさらに散った花びらが舞う、という中を、顔に花びらを当てながらのんきに通り過ぎたりして、誠にこの時期は...