Yellows MENのCD-ROMのこと〈一〉
セックス
『ムンメル』のこと
【フランシス・ヴェスティン著/北沢杏子・文『ムンメル』】 手前味噌でたいへん恐縮なのだけれど、Utaroの性教育に関するスペシャル・サイト[男に異存はない。性の話。]のアクセス数が、ここのところ継続して伸びてきている。更新の頻度がゆるめな...
陳平さんのエロい『ユーモア・センス入門』
【ついに手にしてしまった野末陳平著『ユーモア・センス入門 学校職場・家庭を笑わそう』】 その頃私は初代タイガーマスク(佐山聡)の大ファンで、新日本プロレスの試合を中継するテレビ番組「ワールドプロレスリング」(テレビ朝日系列)を毎週欠かさず...
寺山修司が語る音楽とエロス
【1983年刊、サントリー音楽叢書③『エロス in Music』】 個人的にここしばらく文学や演劇に関しては、寺山修司に着目し、その周縁の人々や作品に没頭していたいと思った。ごく最近知り得たのは、寺山修司がエロス(肉欲から通ずる愛。性愛)...
ベストセラー本『HOW TO SEX』への回帰
【奈良林祥著『HOW TO SEX 性についての方法』(KKベストセラーズ)】 お待ちかね、前稿の「家庭の医学―新赤本のこと」でも触れた、1971年初版の奈良林祥著『HOW TO SEX 性についての方法』(KKベストセラーズ)について―...
家庭の医学―新赤本のこと
【“家庭の医学”という本は各種あれど、“新赤本”は保健同人社だけ】 昭和50年代初め、私がまだ幼少だった頃、団地住まい(当ブログ「ボクの団地生活」参照)の部屋の片隅で、真っ赤に染まった分厚い本を開いて眺めるのが、私は好きであった。それは、...
寺山修司の『青年よ大尻を抱け』〈二〉
【前回に続いて寺山修司の「青年よ大尻を抱け」】 前回からの続き。寺山修司著『書を捨てよ、町へ出よう』(角川文庫)「青年よ大尻を抱け」。 女性が感じるところの、「男性の性的魅力」に関する手痛い理屈は、単に、〈もっと大きなタマの持ち主になっ...
豊かな快楽とアートの深淵―マドンナの『SEX』
【これが正真正銘、マドンナの『SEX』】 前回に引き続き、1992年に出版されたマドンナ(Madonna)のフォトブック『SEX』についての回想及び論考。このフォトブックの外観については、先の伴田良輔氏のエッセイ「スクラッチ感覚」の中のキ...
伴田良輔の「スクラッチ感覚」
【伴田良輔著『奇妙な本棚』より「スクラッチ感覚」】 個人的な創作上の都合で、私は、90年代に自身が嗜好共有した《サブ・カルチャー》のたぐいを洗いざらい回想していきたいという目的があって、文学に限らずアートの分野における影響という視点で、一...
映画『ミザリー』のこと
【ロブ・ライナー監督の映画『ミザリー』】 若い頃に観たスティーヴン・キング原作物の映画を、何の因果か知らぬが、今頃になって頻りに好んで観ている。キング原作でロブ・ライナー監督の映画『スタンド・バイ・ミー』については既に書いた。その稿で私は...
誘惑は螺旋階段のように【補遺】
スパムは尽きない。果てることがない。現代地球上の電子メール通信のほとんどが、スパムである。 いつの頃からか、私のメーラーの迷惑フォルダに毎日届くようになった“ロマンチックな”スパム。ただ単にそれらが「言葉」の、艶めかしい作文であるだけなら...