プロレス

文学

日々の某と「新潮新人賞」の備忘録

【2024年5月2日付朝日新聞朝刊「米大学占拠 学生ら抗議のうねり」】  先日の「小説すばる新人賞」の例に倣って、ここでは「新潮新人賞」の応募規定を備忘録とする。『新潮』(新潮社)2024年7月号に掲載されていた「第57回 新潮新人賞応募規...
写真・カメラ

ベルばらと『地縛霊 恐怖の心霊写真集』

【『ベルサイユのばら』のオスカルに扮装した女性。しかし心霊が…】  昭和が遠くなりにけり――。平成時代ですら、もはやその“体験の記憶”を留めておくことができなくなってきた感がある。昭和は、さらに古く、遠い怨念に満ちた過去という印象が拭えない...
文学

伴田良輔の「筋肉質のキューピッド」

【伴田良輔著『愛の千里眼』「筋肉質のキューピッド」】  90年代に遡って、河出文庫(河出書房新社)の“日本文学”に類する出版目録を調べてみると、さすがにわが国の一癖ある名うての文庫ということもあって、澁澤龍彦の『エロスの解剖』や『華やかな食...
文学

野末陳平『ユーモア・センス入門』の大逆襲

【はい、今回は世界平和の象徴「ピース」のたばこの話です】  私が勝手に“野末本”と称している、野末陳平著『ユーモア・センス入門 学校職場・家庭を笑わそう』(KKベストセラーズ/初版は昭和43年)を紹介した今年9月の当ブログ「陳平さんのエロい...
性教育

陳平さんのエロい『ユーモア・センス入門』

【ついに手にしてしまった野末陳平著『ユーモア・センス入門 学校職場・家庭を笑わそう』】  その頃私は初代タイガーマスク(佐山聡)の大ファンで、新日本プロレスの試合を中継するテレビ番組「ワールドプロレスリング」(テレビ朝日系列)を毎週欠かさず...
美術

赤いパンツの話〈二〉

【ザミラ社の赤いパンツを穿いてアートワークのスチル撮影】  前回の赤いパンツの話の続き。今回は少々深い話で、長い。  たかがパンツ、されどパンツなのである。パンツを侮ること勿れ。パンツ(=アンダーウェア)というものは、穿いている本人と日常生...
コンピューター

青空の多重録音

【「Sky High」と「Back Again」のEPレコード】  まず私は、この極私的な懐かしい思い出を、いかにして伝えるべきかたいへん苦慮し、タイトルもあれこれ考えてしまった。「青空の多重録音」。それは中学生だったか高校生だったかの頃の...
演劇

舞踏への興味、その嗅覚

【2015年1月28日付朝日新聞朝刊】  私はどうも生まれた時からの資質として、一般的に“理解しがたい”ものや事象に、本能的に加担してしまったり、引き寄せられてしまう傾向があるらしい。誰も見ていなかったり、見ようとしないものに対して、私は逆...
テレビ

プロレスラーになった天龍源一郎

【笑顔の天龍源一郎】  先月11月15日両国国技館にて、“ミスター・プロレス”ことプロレスラー天龍源一郎が引退試合をおこなった。  万感溢れるものがあった。ファンとして、コップ一杯からドボドボこぼれる勢いの思いの数々。テレビ中継でその「オカ...
テレビ

キュレーションの時代とディジー・ミズ・リジー

【ディジー・ミズ・リジー日本公演告知のフライヤー】  昭和56年4月23日、プロレスラー・初代タイガーマスクのデビュー戦(対ダイナマイト・キッド戦、場所は東京・蔵前国技館)でタイガーマスクがあるロックバンドの生演奏に合わせてリングに入場した...