ヘルムートニュートン

写真・カメラ

伴田良輔『眼の楽園』―モーテルという享楽

【またもや登場。伴田良輔著『眼の楽園』】  人々の内に秘めた猥雑さを剥ぎ取ってしまったもの、それがパンデミックのコロナ禍(COVID-19)だ。コロナ禍が、あらゆる想念の《旅愁》すら消し去ってしまった。 それを取り戻すのに、およそどれだけの...
文学

伴田良輔の「震える盆栽」再考

【1986年刊の『NEW NUDE 3』】  作家でありセクシュアル・アートの評論家でもある、伴田良輔氏の様々な文筆作品に目を通す機会が多かった私は、その最初に出合ったショート・ショート作品「震える盆栽」の妖しげで奇怪なる感動が今でも忘れら...
写真・カメラ

眠る人―ニュートンの『Pola Woman』

【ヘルムート・ニュートンのポラ写真集『Pola Woman』】  ニュートンと言っても、アイザック・ニュートンのことではない。ベルリン出身の写真家ヘルムート・ニュートン(Helmut Newton)のことである。彼は1950年代後半以降、フ...
文学

傘に隠された裸体―マーティン・ムンカッチ

先稿の「フェティシズムの流儀―『奇妙な本棚』」で紹介したハンガリー出身の写真家マーティン・ムンカッチについて、ここでは掘り下げてみることにする。話の中心はもちろん、彼の有名な作品「Nude with Parasol」(1935年)。伴田良輔...
文学

フェティシズムの流儀―『奇妙な本棚』

【伴田良輔著『奇妙な本棚』より】  ハンガリーの写真家マーティン・ムンカッチ(Martin Munkacsi)の写真「Nude with Parasol」が美しく綺麗にソラリゼーション化されて装幀になった本、伴田良輔著『奇妙な本棚』(芸文社...