三四郎

ミュージアム

漱石山房にたたずむ

【新宿区立漱石山房記念館】 東京はうららかな日和だった一昨日、今年9月24日に開館したばかりの――とは言いつつ、それから2ヵ月以上経過しているが――「新宿区立漱石山房記念館」(新宿区早稲田南町)を訪れることができた。 振り返れば2年前の秋、...
ミュージアム

漱石山房の香り

ちょうど2年前に漱石の『三四郎』を再読して以来、私の部屋は微かにヘリオトロープ(heliotrope)の香りを漂わせている。私の個人的な香りの好みは別として、ヘリオトロープが『三四郎』の小説の中に登場する。 ――三四郎は野々宮さんの家を訪ね...
写真・カメラ

公園と上野大仏

【上野大仏の顔面レリーフ】 漱石の小説を読んでいて、“精養軒”という言葉にぶつかる。『三四郎』では、そこが一つの場面となっている。 《與次郎が勧めるので、三四郎はとうとう精養軒の会へ出た》(夏目漱石著『三四郎』(岩波書店)より引用)  例え...
文学

漱石のこと〈一〉

※以下は、夏目漱石に関して拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2010年7月20日付「漱石と私」より)。  私が夏目漱石の文学に傾倒していったきっかけについて書いてみたいと思います。  既に、このブログの中で私が幼年時代に百...