YELLOWS再考
人新世のパンツ論
赤いパンツの話〈二〉
【ザミラ社の赤いパンツを穿いてアートワークのスチル撮影】 前回の赤いパンツの話の続き。今回は少々深い話で、長い。 たかがパンツ、されどパンツなのである。パンツを侮ること勿れ。パンツ(=アンダーウェア)というものは、穿いている本人と日常生...
浮遊―透明なパンツ、透明な歌声
夏にかけての瓦解、心理的崩落 アルバム『Gの洗礼』のプロダクトは難儀を極めた。頭の中で塗り固められていた施策がいったん崩壊し、心理的空中分解に至った要因は、たった一つの出来事によるものなのかも知れない。それは突然のアクシデントとも言って...
靴下とパンツと甚平と『初夏の沐浴』
【夏用の靴下と甚平羽織】 他愛ない一連の夢想から、無意識なる肉体の歓喜によって、音楽の断片が生まれることがある。ありふれた日常の中から、ぽつりと生まれ出た瞬間の、忽然とした所作の子宮的邂逅――。 それはまだ冷え荒んでいた冬の2月のこと。...
化石の少年
【ジュラ紀のアンモナイトの化石】 いつだったか急に懐かしくなって、徳島化石研究会会長の鎌田誠一さんがオークションで出品していた、アンモナイトの化石を買って、部屋の飾りものにしていたことがあった。化石がしまわれていた小さな箱には、 《ジュラ...