ミスター・グレイが持っていた『巡礼の年』
奇妙な本棚
伴田良輔『眼の楽園』―社交と礼儀
【伴田良輔著『眼の楽園』(河出書房新社)】 伴田良輔氏のフェティッシュなセクシュアル・フォトグラフィー&エッセイ集『愛の千里眼』(河出書房新社)を初めて読んだ、20歳そこそこの学生の身だったあの頃が、ひどく懐かしい。東京・上野の母校に程近...
ローリー・シモンズの水中バレエ
【水中に浮遊する人形。ローリー・シモンズの『ウォーター・バレエ』より】 “フェティシズムの化身”たる文筆家・伴田良輔氏の名著『奇妙な本棚』(芸文社/1993年初版)は、私の密やかな愛読書である。この本の中で、写真家ローリー・シモンズ(La...
傘に隠された裸体―マーティン・ムンカッチ
先稿の「フェティシズムの流儀―『奇妙な本棚』」で紹介したハンガリー出身の写真家マーティン・ムンカッチについて、ここでは掘り下げてみることにする。話の中心はもちろん、彼の有名な作品「Nude with Parasol」(1935年)。伴田良輔...
フェティシズムの流儀―『奇妙な本棚』
【伴田良輔著『奇妙な本棚』より】 ハンガリーの写真家マーティン・ムンカッチ(Martin Munkacsi)の写真「Nude with Parasol」が美しく綺麗にソラリゼーション化されて装幀になった本、伴田良輔著『奇妙な本棚』(芸文社...