大谷翔平にふれるひと
奈良林祥
幻の性訓書のこと
【「性書・性文献の読み方 女のテッペンから爪先まで」】 鈴木清順監督の映画、“(大正)浪漫三部作”と称された『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』『夢二』を心から堪能するべく、セクシュアルな教養を身につけるため、方々から連関した知識を掻き集め...
野末陳平『ユーモア・センス入門』の大逆襲
【はい、今回は世界平和の象徴「ピース」のたばこの話です】 私が勝手に“野末本”と称している、野末陳平著『ユーモア・センス入門 学校職場・家庭を笑わそう』(KKベストセラーズ/初版は昭和43年)を紹介した今年9月の当ブログ「陳平さんのエロい...
ベストセラー本『HOW TO SEX』への回帰
【奈良林祥著『HOW TO SEX 性についての方法』(KKベストセラーズ)】 お待ちかね、前稿の「家庭の医学―新赤本のこと」でも触れた、1971年初版の奈良林祥著『HOW TO SEX 性についての方法』(KKベストセラーズ)について―...
家庭の医学―新赤本のこと
【“家庭の医学”という本は各種あれど、“新赤本”は保健同人社だけ】 昭和50年代初め、私がまだ幼少だった頃、団地住まい(当ブログ「ボクの団地生活」参照)の部屋の片隅で、真っ赤に染まった分厚い本を開いて眺めるのが、私は好きであった。それは、...
寺山修司の『青年よ大尻を抱け』〈二〉
【前回に続いて寺山修司の「青年よ大尻を抱け」】 前回からの続き。寺山修司著『書を捨てよ、町へ出よう』(角川文庫)「青年よ大尻を抱け」。 女性が感じるところの、「男性の性的魅力」に関する手痛い理屈は、単に、〈もっと大きなタマの持ち主になっ...
『洋酒天国』と野球が俺を呼んでいる
【『洋酒天国』第48号】 当ブログで数多く紹介している“ヨーテン”コレクション。かつての壽屋PR誌『洋酒天国』(洋酒天国社)の本。今回の昭和35年8月発行の第48号は、私にとって鬼門中の鬼門の号。何故なら…。 理由はしごく簡単。この号は...
秘密基地
【奈良林祥著『HOW TO SEX 性についての方法』より】 敬愛する作家・伴田良輔氏に倣って、少し猥雑な話を駆り立ててみたい。 音楽レコーディングにおけるプライベート・スタジオなどというものは、かつて少年が心をときめかせた“秘密基地”...