人新世のパンツ論⑩―日本人の羞恥心とパンツの謀略
朝日新聞
ラブソング和訳考
【朝日新聞朝刊2月13日付「ラブソング和訳 一緒に授業」】 2月13日付の朝日新聞朝刊の教育欄で、「ラブソング和訳 一緒に授業」という記事を読んだ。障害のある高校生と、障害のない高校生とが一緒になって、英語の“ラブソング”を訳して味わい、...
高級オーディオとはなんぞや
朝日新聞朝刊1月21日付に、「老舗の流儀」と題され、高級オーディオのメーカー“Accuphase”(アキュフェーズ)の会長・斎藤重正氏の談話が掲載されていた。質の良いアンプとCDプレーヤーのみを販売し、顧客との関係を大事にしながら、世界の一...
墨の話
【11月7日付朝日新聞朝刊より】 先日、朝日新聞朝刊の文化欄記事で「墨滴」(ぼくてき)について書かれてあったのを見て、なんとなく小学校時代の“書道”の授業を思い出してしまった。 その記事の内容は興味深い。昭和28年頃から、学校の現場で「...
三四郎とばくさん
【9月15日付朝日新聞朝刊より】 私自身、俳優の熊倉一雄さんに関する思い出は決して少なくない。 幼年時代に聴いていた“レコード絵本”の中に、確か熊倉さん朗読の“ピノキオ”があって、何度も聴いた。熊倉さんの顔を知ったのはもっと後年であり、...
諸井さんの「ピタゴラスの星」
ひどく眠い目を擦ったが、その新聞の文字に間違いはなかった。 《諸井誠さん死去》 現代音楽の作曲家、諸井誠さんが今月2日、間質性肺炎で亡くなられた。諸井さんは旧東京音楽学校を卒業後、黛敏郎氏などと《電子音楽》や「ミュージック・コンクレート」...
肋木で鍛える体育史
【2013年6月27日付朝日新聞朝刊より】 目から鱗が落ちた。今日付の朝日新聞朝刊、教育欄「学校モノがたり」というコラムである(斉藤純江編)。 「号令で体操、時代遅れに」。 ――そうであった。私の卒業した小学校の体育館にも確かに、これが...
ユリノキ先生
【ユリノキの黄色い花(東博)】 ユリノキの花片をじっくりと見るのはほとんど初めてである。こんな表情を見せるユリノキの印象は、私の中では今までなかった。 つい先日、新聞の記事で、水戸市植物公園に咲くユリノキの花のことを知った。学名「Lir...
ロックの犬
【ロックの犬】 それは日本がバブル経済真っ只中で、いよいよそれが崩壊を迎える直前の頃。 高校野球の県大会があり、全校生徒が大型バスに乗って数十キロ先の会場へと出発した(当ブログ「蛙の夜回り」参照)。 クラス毎に乗り分けられたそれぞれの...
蛙の夜回り
【土浦市営球場の手動式スコアボード(卒業アルバムより)】 春の高校野球のシーズンでメディアは沸き立っているが、野球音痴の私には、“野球”(あるいは“Baseball”)と聞いてあまり心ときめくものがない。そんな私でも時には、ある種の懐かし...
『煤煙』と平塚らいてうのこと〈一〉
岩波書店PR誌『図書』2013年1月号の田中優子著「らいてう再読」を読んだことがきっかけとなって、平塚らいてうと森田草平に関心を抱いた。明治末期に彼らが引き起こした心中未遂スキャンダル“塩原事件”と、それを書き綴った草平の小説『煤煙』につい...