青い空の下で―Blueskyという新しい世界
東日本大震災
みちのくの仏像
【東京国立博物館・本館「みちのくの仏像展」】 昨日、東京国立博物館にて特別展『みちのくの仏像』を観覧した。平成館ではなく、本館特別5室でのこぢんまりとした特別展である。 ところで本館では、別の特別展も催されていた。テーマは『3・11大津...
夢見心地な表慶館
【東京国立博物館・表慶館】 その敷地に一歩踏み入ると、こんもりと黄葉に色づいたユリノキが目に入り、こんな大柄な、まるで手編みのセーターを着込んだようなユリノキの姿を見たのは、まったく久しぶりのような気がした。安堵の瞬間である。 つい一昨...
真昼のチェンバロ
【東京・浜離宮朝日ホール】 東京中央区の築地市場に程近い、この浜離宮朝日ホールは、その名にある浜離宮庭園の北東に位置している。地図を広げれば、東は隅田川を隔てて月島があり、その南は晴海埠頭、東京港である。 どうやら前回、私がこのホールへ...
津軽三味線
私の小学生時代、午前で下校になる土曜日の昼食は、母親の作ったチャーハン、そして日曜の朝食は町の人気パン屋で買ってきたコロッケパンを食べる、というのが毎週の定番のようになっていた。 その土曜、チャーハンを食いながらNHKの邦楽中継などをBG...
団地―冬空の経験
【やってきたゴレンジャーと記念撮影】 自らのちっぽけな平凡な思い出話を書くのに、まず不謹慎な例えや比べ方をすることをためらわずに書いておきたい。 震災で津波に流され、住んでいる家や学校や職場や思い出のある風景が一変に喪失し、その物理的に...
卒業式で待ち受けるもの
《私が小学校を卒業したのは1985年3月ですが、その最後のクラスであった小学6年の仲間達について、私は確かにあの時――つまり卒業式の日――この仲間達と別れるのは本当に辛い、またどこかで一緒になりたい…と心の底から思ったことを憶えています。 ...
ラムの酩酊とロウソクの火
※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2011年12月31日付「ラムの酩酊とロウソクの火」より)。 【大晦日、ロウソクに火を灯す】 大晦日とは言え、あと数時間で年を越してしまう今、今年を振り返っても仕方がないので、...
40年後という未来
※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2011年12月22日付「40年後という未来」より)。 《furnace; a space surround on all sides by walls and a roof f...
伝わってこない怒り
※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2011年12月20日付「伝わってこない怒り」より)。 師走の忙しさにかまけて、ここ2週間ほど、朝は新聞の見出しを大雑把に読む程度でやり過ごしていました。ニュースを「読む」より...
世紀の火
※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2011年12月8日付「世紀の火」より)。 茨城県下の地方銀行・常陽銀行の小冊子に、『常陽藝文』(財団法人・常陽藝文センター発行)というのがあります。この12月号の特集「校歌の...