柳原良平

書籍

トリスで忙しかった『洋酒天国』

【『洋酒天国』第51号】 秋雨が長く鬱陶しい。かくも長き雨の日が続くと、くさくさしてしまって、本が恋しくなる。映画が恋しくなる――。 手に取った『洋酒天国』第51号には、古今東西の映画の、酒を飲む名場面を列挙した「目で飲んだ名場面」などとい...
文学

強精カクテルいろいろ『洋酒天国』

【『洋酒天国』第11号】 今年3月2日付の「ごきげんよう『洋酒天国』」を機に、私は一切合切、自身のヨーテン・ライブラリー数十冊を古書店に擲ってしまった。書棚に大きな隙間ができた。これできれいさっぱり、ヨーテンを忘れ去ろうという気でいた。昭和...
文学

『洋酒天国』とバッカス礼讃〈2〉

【『洋酒天国』第50号】 前回に引き続き、『洋酒天国』第50号を紹介。 「東京ジェンヌ」のピンアップの裏は、「洋天ジョークス」。これもヨーテンの名物コーナーになっていて、柳原良平氏のアダルトなイラストと共に、そのエロティックなジョークで笑い...
飲み物

『洋酒天国』と歓楽の果てに

【『洋酒天国』第53号】 私事で恐縮だが、「二日酔い」という経験が乏しい。翌日まで「二日酔い」になるほど、酒を飲まない。悪酔いはあまりしない。だから「二日酔い」の経験について何か書こうと思ったのだけれど、どうも自分の身の話になってくれない。...
スポーツ

『洋酒天国』と野球が俺を呼んでいる

【『洋酒天国』第48号】 当ブログで数多く紹介している“ヨーテン”コレクション。かつての壽屋PR誌『洋酒天国』(洋酒天国社)の本。今回の昭和35年8月発行の第48号は、私にとって鬼門中の鬼門の号。何故なら…。  理由はしごく簡単。この号は野...
美術

『洋酒天国』と律儀な真鍋氏

【『洋酒天国』第41号】 いきなりでなんだが、まずは『洋酒天国』の「三行案内」。《瑞典製スポーツ車サーブ92急譲五人乗銀緑新、機械快調車検35年2月12万電話静岡②XXXX木崎》 いつもながらこの「三行案内」の切り詰め言葉に感心する。“瑞典...
文学

『洋酒天国』とショート・ショート

【『洋酒天国』第39号】 小雨のぱらつく夜更け、酒を呑みながら小冊子『洋酒天国』(洋酒天国社)を読み耽る。今宵は、昭和34年9月発行の第39号を手に取った。  昭和34年にヒットした歌謡曲と言えば、ペギー葉山さんの「南国土佐を後にして」。私...
テレビ

『洋酒天国』とテレヴィジョン

【『洋酒天国』第35号】 『洋酒天国』(洋酒天国社)第35号(昭和34年4月発行)は、テレヴィジョン特集号である。表紙は、その当時の白黒テレビに野球中継の画。背景の球場(後楽園球場?)の広告には、大きな字の“トリスウイスキー”。言うまでもな...
書籍

『洋酒天国』と三行案内

【小冊子『洋酒天国』第46号】 昭和30年代に発行されていた酒を嗜む人のための小冊子『洋酒天国』(洋酒天国社)が面白い(「開高健と『洋酒天国』」参照)。 今、こういった系統の雑誌があるのかないのかよく知らない。が、子供の頃、書店で見かけたサ...
書籍

開高健と『洋酒天国』

※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2011年7月12日付「開高健と『洋酒天国』」より)。 【私が蒐集した小冊子『洋酒天国』】 私の好きな作家の一人、開高健氏が昭和30年代に発行し続けた『洋酒天国』という小冊子。こ...