Utaro

映画

孤独なる生きづらさを描いた映画『わたしは、ダニエル・ブレイク』から

【ケン・ローチ監督の映画『わたしは、ダニエル・ブレイク』の登場人物たち】 「孤独」な人、「孤立」している人というのは、良くも悪くも性格的に独りよがりなのだ。何かしら自分の信念を貫き、それが結果的に独りよがりになる場合があるだろう。あるいは自...
ビジネス

ブリリアントカラーでバグる世界

キャスターも大変なお仕事でございます何を察しての発言かよくわかりませんでした 自称メモ魔の“自己流”スクショ掻き集め戦術――が功を奏して、一昨年の初旬から「バグる世界」を展開してきた。なにやらシリーズ化の様相である。 昨年末から今年の初めに...
文学

岸本佐知子さんの日記めいたものから摘まむ

【岸本佐知子さんの連載「ネにもつタイプ」より「拾遺」】 既に私のアカウントのBlueskyでは記しておいたのだけれど、当ブログ1月7日付の「ヒッピー&ハイパーな睦月の始動」でのiMac(G3初期型)入手の件、この投稿2日後に家に届き、ライム...
コンピューター

トモダチってなんだろう?―オフライン女子の話

とある青年が、昼食時にスマホをいじらず電子辞書を愛玩して孤独なオフライン生活を営んでいるエピソードを紹介したのは、もうかれこれ9年も前になる(「オフライン男子」)。 基本的に仕事は真面目だけれど、他人とはほとんど口をきかず、笑顔も見せない青...
演劇

『平凡パンチ』と早大スペイン語研究会の備忘録

【『平凡パンチ』1978年11月27日号。コンボイに学生寮にそれから…】 昨年12月の当ブログ「人新世のパンツ論⑱―特別編III・シキボウと『平凡パンチ』」で、稀代の週刊誌『平凡パンチ』の“男性ブリーフ特集”についてお伝えした。 それまで私...
文学

朝井リョウさんの各各の書評から

【昨年読んだ朝井リョウさんの小説『生殖記』】 昨年11月に朝井リョウさんの小説『生殖記』(小学館)を読んだ。《「正欲」から3年半。本年度最大の衝撃作》の帯の文言が未だに脳裏に刻み込まれている。読み終わった後の思い――それを一言で「感嘆」――...
性教育

人新世のパンツ論⑲―特別編IV・下着が未来の自分を創りだす

【「アバクロ前CEOらを起訴」性行為強要の疑いの衝撃的なニュース】 昨年の秋、驚くべきニュースを読んだ。米ニューヨークの連邦地検は22日、カジュアルブランド「アバクロンビー&フィッチ」のマイク・ジェフリーズ前最高経営責任者(CEO、80歳)...
文学

ヒッピー&ハイパーな睦月の始動

【AKB48のアルバム『なんてったってAKB48』】 同僚のママさんがAKB48のCDアルバム『なんてったってAKB48』をどっさり買ってきたらしく、そのママさんに頼まれて持参してきた友人が無造作にテーブルにばらまき、どうぞお好きなように持...
写真・カメラ

それは忘れがたい写真から始まった

【それは2年前、ナショジオの本の中の5つの写真と出合って思いとどまることができたのだった】 人生の半分よりもっと多くのあいだ、こうやってなんたらかんたら“文章”をあちらこちらで書いてきたのに、本当に今年になって初めて、「プロの作家になりたい...
科学

ゆらぐ扇風機

【岸本佐知子さんの連載「ネにもつタイプ」より「ゆらぎ」】 魔界の穴にすべり落ちたような不思議な文体を持つ翻訳家・岸本佐知子さんのエッセイが私は好きだ。すでに虜になってしまった。もう3度目となるが、またまた岸本さんのエッセイから話を膨らませた...