ドイツ

性教育

人新世のパンツ論⑰―特別編II・フンドシと森鷗外の『ヰタ・セクスアリス』

【わたくし、鷗外さんとはあまり縁が無いと思っていたが…】 「人新世のパンツ論⑭―最終回・愛しきフンドシは二度ベルを鳴らす」では、かつてフンドシが、「日本民族」の「精神的支柱」だった云々をテーマにした。そこでは、私自身が穿いた“フンドシ風”の...
映画

『バタアシ金魚』のこと

【映画『バタアシ金魚』のビデオテープ】 私が書いたウェブ小説サイト[架空の演劇の物語]の中で、ある登場人物の住んでいる町として、千葉県の「千城台」(ちしろだい)とした箇所が出てくる。 なぜ「千城台」なのかについての理由の一つは、イングランド...
音楽

疫病レイブのこと

【『Sound & Recording Magazine』2020年11月号「Berlin Calling」】 ここ最近、好んで夜にレヴォン・ヴィンセントの『Levon Vincent』(2015年/Novel Sound)を聴いている。 ...
写真・カメラ

ガラス板の中の青年―「郷愁と彼方の非線形」

【昨年入手した古い写真乾板。そのデジタル画像変換の試み】 これ以上はないと思われる百科事典たる荘厳な体裁その情趣。なおかつほとんどヴィンテージと言っていい古めかしい『世界大百科事典』(平凡社、1965年初版)で「写真」をひいてみた。まことに...
演劇

暗黒舞踏と土方巽

【中谷忠雄写真集『土方巽の舞踏世界』】 1990年代前半、私がまだ20代で演劇に携わっていた頃、役者の基礎稽古やワークショップとして、発声や「マイム」(パントマイム、黙劇)というのは当たり前のように取り入れられていた。「マイム」ではあまり凝...
文房具

無類なるジュピター鉛筆削

【大正13年発行の丸善小冊子『學鐙』】 数年前、ある若年の知り合いが仕事の昼休みに読書をする姿を、毎日目撃する機会があった。その人が中座することなく真剣に本を睨んでいる様は、もうまったく会話の余地がないほど緊張感に包まれていた。したがってこ...