赤いパンツの話〈二〉
原爆
人新世のパンツ論⑥―虎の尾を踏むパンツ
前回からの続き。 女性週刊誌『女性セブン』昭和50年7月2日号に掲載された企画記事「あなたの彼にいかがですか?」。 こうした率直な企画が――つまり、一般人が素性を明らかにしたうえで、少々可笑しみを加味してパンツ姿をさらす、なんていうのが、昭...
石内都―Infinity∞
【写真集『石内都 Infinity∞ 身体のゆくえ』】 私がトノ・スタノの作品が観たく、『暗がりのあかり チェコ写真の現在展』が催された東京・銀座の資生堂ギャラリーへ訪れたのは、もう6年も前のこと。それは2010年8月であった(当ブログ「...
40年後という未来
※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2011年12月22日付「40年後という未来」より)。 《furnace; a space surround on all sides by walls and a roof f...
記憶と場所
※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2011年11月23日付「記憶と場所」より)。 まず、「垂乳」のこと。遂に確固たる答えが見つかりました。 昨年の11月12日付のブログ「岸田劉生の『道路と土手と塀』」で紹介し...
フーガと鳥の歌の話
※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2011年11月17日付「フーガと鳥の歌の話」より)。 “音響芸術科”の学生だった頃、優れた音響を聴きたいのなら、カザルスへ行きなさい、というようなことを講義で教えられ、ノート...
大きな勘違いからの連動
※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2011年11月15日付「大きな勘違いからの連動」より)。 先月のブログで記した「垂乳」(たらちね)。この言葉を含んだ原爆関連の詩や俳句か何かを、どこかで耳にしたことがあったの...
柿とタラチネのこと
※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2011年10月12日付「柿とタラチネのこと」より)。 【野口英世記念館の庭にて】 岩波PR誌『図書』9月号より、俳人・坪内稔典著[柿への旅]「青柿のころ」散読。 久米三汀の...
第五福竜丸展示館
※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2011年9月13日付「第五福竜丸展示館」より)。 【第五福竜丸展示館】 真夏の8月下旬、都立夢の島公園の広大な敷地を訪れて、若者達が活発に運動やスポーツを楽しんでいる姿が...
原爆ドーム
※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2011年8月7日付「原爆ドーム」より)。 【原爆ドーム(旧産業奨励館)】 昨日は、原爆投下から66年目を迎えた8.6ヒロシマ原爆の日。 奇しくも――というより自ずと必然的に...
目をそらさずに
※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2011年4月26日付「目をそらさずに」より)。 朝日新聞朝刊、大江健三郎「定義集」でこの度の震災について触れられていました。 題の“【現地の外からも耳を欹てて】「人間らしさ...