団地

スポーツ

『すくすく』の本とお母さん剣士

【もはやそこは道場の面影なし。時代とともに様変わりした市営の公民館があるだけ】 一昨年の暮れ、自身の学生時代の卒業アルバムや家族写真アルバム、保管していた手紙等々をばっさりと断捨離(だんしゃり)。それまで、こうしたものは安易に「捨てるもので...
性教育

家庭の医学―新赤本のこと

【“家庭の医学”という本は各種あれど、“新赤本”は保健同人社だけ】 昭和50年代初め、私がまだ幼少だった頃、団地住まい(当ブログ「ボクの団地生活」参照)の部屋の片隅で、真っ赤に染まった分厚い本を開いて眺めるのが、私は好きであった。それは、『...
飲み物

『洋酒天国』と世界の酒盛り

【『洋酒天国』第6号】 最近、“モフモフ”という擬態語=オノマトペが流行っているようだ。某テレビ番組のタイトルにも使われたりしていた。一昔前ならフカフカと言ったもの、あるいはモコモコと言ったものをもっと可愛らしく表現したのが、“モフモフ”と...
写真・カメラ

ボクの団地生活

【私がかつて住んでいた団地集合住宅(2018年撮影)】 レコードの溝を走る針のパチパチと、歪んだ小型スピーカーのじゃれついた音が懐かしく感じられる。団地集合住宅の5階。六畳間に据え置かれたナショナル家具調カラーテレビの上の、古びたレコード・...
演劇

kissでこの世が終わる時―キコ/qui-co. the rat 13-11

【キコ/qui-co.公演『the rat 13-11』】 工業高校の3年生だった1990年の9月26日。 それは学校の帰り――。友達に連れられて、雨の降る中、下北沢のスズナリの、どうにもならないほど狭いスペースにて、ぎゅうぎゅう詰めの観客...
音楽

怪人二十面相になった頃

【怪人二十面相になりきった私】 我が団地に“ゴレンジャー”がやってきたのは、おそらく1975年か76年のことで、その記念写真については、「団地―冬空の経験」で書いた。ミドレンジャーにだっこされ、ゴレンジャーのアルバムレコードをしっかり抱えて...
写真・カメラ

団地―冬空の経験

【やってきたゴレンジャーと記念撮影】 自らのちっぽけな平凡な思い出話を書くのに、まず不謹慎な例えや比べ方をすることをためらわずに書いておきたい。 震災で津波に流され、住んでいる家や学校や職場や思い出のある風景が一変に喪失し、その物理的に喪失...
食べ物

仮寓の人

※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2011年10月18日付「仮寓の人」より)。  鍋の季節。  大手スーパーの食品売り場に行くと、鍋汁のレトルトパック商品が棚いっぱいに陳列されていて、種類も豊富。毎日鍋料理でも飽...
美術

新しい造形と美術

※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2010年6月14日付「新しい造形と美術」より)。 【団地住まいの頃(昭和50年頃)】 私の「百科事典」に対する幼児体験については、3月15日及び3月17日付のブログで既に書きま...
書籍

学習百科大事典・其の一

※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2010年3月15日付「学習百科大事典・其の一」より)。  さて、その県営の団地に住んでいた時代。昭和50年前後。私が幼児であった頃。本棚に並べられていた数々の本を手にとって眺め...