文藝春秋

文学

高校で学んだ「清光館哀史」

【高校の国語教科書から柳田国男「清光館哀史」】 高校の国語教科書にあった柳田国男の随筆「清光館哀史」を初めて読んでから、28年の歳月が流れた。この時の国語教科書についても、また「清光館哀史」の――国語の先生の何故か異常なくらいに熱心で執拗な...
文学

『洋酒天国』とバッカス礼讃〈2〉

【『洋酒天国』第50号】 前回に引き続き、『洋酒天国』第50号を紹介。 「東京ジェンヌ」のピンアップの裏は、「洋天ジョークス」。これもヨーテンの名物コーナーになっていて、柳原良平氏のアダルトなイラストと共に、そのエロティックなジョークで笑い...
文学

ピーティーファンさん

【新潮文庫版『開口閉口』】 8年前、とある雑誌の特集がきっかけで、それまであまりよく知らなかった開高健氏の人柄と文学に興味を抱き、『ロマネ・コンティ・一九三五年』(文春文庫)を読んだ。短篇にして圧倒された。それから同じ頃、彼のエッセイ集『開...
科学

「危機管理」という問題

※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2011年5月19日付「『危機管理』という問題」より)。  先日、自動車の免許更新のため“5年ぶり”に警察署に赴きました。  日頃まったく接点のない(というよりあまりお世話になり...
文学

『震える盆栽』を読んだ頃

※以下は、拙著旧ホームページのテクスト再録([ウェブ茶房Utaro]2011年2月10日付「『震える盆栽』を読んだ頃」より)。 1991年から93年春にかけて、通学と散策でほぼ毎日、上野・下谷をうろついていた私は、ある日、小さな書店を発見す...