人新世のパンツ論⑫―ゆとれぬパンツの危険な冒険
洋酒天国
ぼうしと洋書の気儘な買い物を
【朝日新聞朝刊5月8日付、サントリーの広告より】 帽子でおしゃれするという感覚を、身につけていなかった。家族アルバムの中に眠っている自分の幼年期のスナップ写真には、帽子をかぶった姿がいくつかあって、無意識にかぶっていた、かぶらされていたの...
『洋酒天国』とカルメン
【『洋酒天国』第5号】 もう私は圧倒的にウイスキー党だ。サントリー派(私はこれを燦鳥派と書きたい)。アメリカ産の銘酒。そしてスコッチとアイリッシュ。アイリッシュのまろやかさには正直参る。 ところがどうして、ちょっと暑さを感じればビール、...
『洋酒天国』と野球が俺を呼んでいる
【『洋酒天国』第48号】 当ブログで数多く紹介している“ヨーテン”コレクション。かつての壽屋PR誌『洋酒天国』(洋酒天国社)の本。今回の昭和35年8月発行の第48号は、私にとって鬼門中の鬼門の号。何故なら…。 理由はしごく簡単。この号は...
『洋酒天国』と珈琲三昧
【『洋酒天国』第30号】 『洋酒天国』(洋酒天国社)第30号は昭和33年10月発行。コーヒー大特集号。 壽屋洋酒のPR誌で何故コーヒー特集なのか、と以前より疑問を呈していたのだけれど、疑問は一向に晴れず。特にこの頃コーヒー・ブームがあっ...
『洋酒天国』とパリのシャンパン工場
【『洋酒天国』第32号】 ウイントン・マルサリスの「We Three Kings Of Orient Are」を耳にして、歳暮の気分を味わう。 クリスマス・シーズンもクリスマス・ソングもすっかりあちこちの市井に定着、商業化してしまってい...
『洋酒天国』と赤玉パンチ
【『洋酒天国』第22号】 子供の頃、洋酒に憧れ、大人になったらそれを絶対呑んでみたいと思う酒が2つあった。自宅の食器棚の高い所に置かれていた、緑色の酒=サントリーの“MIDORI”(メロン・リキュール)。そしてテレビ・コマーシャルを見て憧...
『洋酒天国』と観賞用男性
【『洋酒天国』第42号。フランキー堺さん】 『洋酒天国』(洋酒天国社)第42号は昭和34年12月発行。 これまで当ブログで紹介してきた“ヨーテン”コレクションも、そろそろちびりちびりとなってきた感がある。つまり残すところ、未紹介冊数も僅...
『洋酒天国』と船の話
【『洋酒天国』第37号】 壽屋PR誌『洋酒天国』(洋酒天国社)第37号は、昭和34年6月発行。 爽やかな薄青色の無地の今号表紙は、一見するといったい何だか分からぬが、裏表紙を見るとご解明。.昭和のコメディアン脱線トリオの南利明さんが、船...
『洋酒天国』とパリの饒舌
【『洋酒天国』第25号】 前回の第26号で高円寺のトリスバーについて触れたが、同様にして今号には、“トリスバー 港”のゴム印が押されてある。豊島区池袋の2-1、144番地と所在地も明確で、あの時代のトリスバーの痕跡記録としてここに明示して...
『洋酒天国』とジンの話
【『洋酒天国』第26号】 毎度おなじみ『洋酒天国』の話題。 紹介する今号は、昭和33年6月発行『洋酒天国』第26号(洋酒天国社)。老け込んではいるものの小洒落た給仕を演じる俳優・十朱久雄さんの表紙をめくれば、そこにノールウェイ俚諺《人生...