Utaro

映画

1981年アメリカの映画館事情

映画に関する個人的な備忘録として、短めに雑文を残しておきたい。テーマは、1981年のアメリカ(とくにシアトル周辺)の映画館事情に関してである。 ハリウッド映画産業の浮き沈み  月刊誌『キネマ旬報』(キネマ旬報社)2023年9月号に、映画・音...
文学

開高健『開口閉口』―アリ釣りとオスとメスの話

【開高健著【開口閉口】(新潮文庫)】  ――こんな夢を見た。 人権擁護の活動家である私は、都会の喧騒を離れて、ある山荘にこもった。夜な夜な、スコッチの後に、オールド・トム・ジンをベースにしたトム・コリンズのカクテルを一杯飲む。かけているレコ...
写真・カメラ

人新世のパンツ論④―白のブリーフ呪縛

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』における「紫色のカルバン」の話を前回述べた。 それより以前においても、アメリカの映画で、パンツという従順なアイテムにまつわる、神妙な心のうごめきを覚えた経験がある。 【映画『ウォー・ゲーム』の主人公が恥...
映画

人新世のパンツ論③―紫から白のブリーフ呪縛へ

零落の奥底から湧いてくる威厳といふものがあるやうに、真裸でゐるといふ事は、仕着を着て行くよりも、人間らしくあるといふのに、更に近いものである。 ラム著『エリア随筆』より引用 【困惑の時代から目覚めて「白のブリーフ」を着用し始めた2013年(...
性教育

人新世のパンツ論②―パンツは世界を掌握する

そぞろ、夕飯の食材などを買いに、街のスーパーに赴く。 生鮮食品売り場を離れ、男性下着売り場をうろついてみる。〈そうだ、今日はパンツを買っていこう〉。 気がつけば、同世代くらいの女性客(以後マダム)と同じ廉価パンツを物色していた瞬間ほど、生活...
性教育

人新世のパンツ論①―プロローグ

【ヒトはパンツを穿いて成長する】  お気に入りの使い慣れたマグカップでさえ、それが陶器製で硬くて丈夫であっても、いったんヒビが深く入り込むと、〈そろそろ寿命が尽きる頃だな…〉というような感を抱く瞬間がある。こんな話を突然持ち出すのはやぶさか...
飲み物

『洋酒天国』―酒と女と夜の歓楽の話

十朱久雄さんが表紙の『洋酒天国』第26号から、ストリップティーズに関する話。
コンピューター

再びバグる世界

関心のある情報のメモを取れば取るほど、謎が深まる、バグってしまうという話。
文学

我がツイッター時代のツイートより―「村上龍」編

旧ツイッター時代のアーカイブの中から「村上龍」関連のツイートを抽出しました。
映画

伴田良輔の『眼の楽園』―バラとデイヴィッド・リンチ

伴田良輔著『眼の楽園』「薔薇と雲」におけるバラの花とリンチの映画について。