人新世のパンツ論⑭―最終回・愛しきフンドシは二度ベルを鳴らす
千代田学園
学生文芸誌『どん』と遊郭について
【千代田工科芸術専門学校・芸術課程の学生文芸誌『どん』】 私の母校の千代田工科芸術専門学校(東京・台東区)の学生文芸誌『どん』第15号(1992年春季特別号)については、鈴木清順監督の映画『夢二』の稿で既に触れた。この第15号には他にも、...
鈴木清順『夢二』に挑んだ十九歳の投光
【学生文芸誌に記された鈴木清順考なるものとは?】 鈴木清順監督の、“(大正)浪漫三部作”――『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』『夢二』の映画にふれるその第1弾。――『夢二』。 大正浪漫の画家として知られる竹久夢二。その夢二を主人公に、あ...
ガラパゴス宣言
自己主張をするにしても、音楽や映像、文筆などの創作活動を続けていくにしても、自身のインプット&アウトプットをめぐるモノとコトの「ガラパゴス化」は、避けられない自明となってきた。そういったことの決意表明をここでしたい。 「ガラパゴス化」の考...
ズッキーニとアボカドのサンドイッチの余話から
【雑誌『an・an』で発見したズッキーニとアボカドのサンドイッチ】 とりとめのない雑文の中にこそ、真実が紛れ込んでいるものと信じて疑わない。「ジュウバコのスミをツツく」と長年覚えていた諺は、ひどく適正を欠いていて、正確には、「重箱の隅を楊...
伴田良輔の「震える盆栽」再考
【1986年刊の『NEW NUDE 3』】 作家でありセクシュアル・アートの評論家でもある、伴田良輔氏の様々な文筆作品に目を通す機会が多かった私は、その最初に出合ったショート・ショート作品「震える盆栽」の妖しげで奇怪なる感動が今でも忘れら...
寺山修司―三分三十秒の賭博とアスファルト・ジャングル
【寺山修司の『書を捨てよ、町へ出よう』角川文庫】 今年に入って、寺山修司の文筆と映像の世界にどっぷりと浸かり始めた。この世界の、至る所から漂う臭気とは、いったい何か――。それは決して花の香りでも、柑橘系の香りでも、ない。乾いた土に雨が降り...
千代田の学校―吹き込んだ風の追憶
【上野の千代田工科芸術専門学校の跡地。かつてここに学生通用口があった】 梅雨が明けた先月末。その日は猛暑で暑苦しく、歩くのが億劫であったけれど、日差しの強い昼下がり、東京台東区下谷1丁目にかつて所在した、私の母校の千代田工科芸術専門学校の...
一蓮托生 SSL4000Eの秘密
❖実習スタジオでSSL卓と出合った 曲をPro Toolsでミキシングする際、常に念頭に置いて使用しているプラグインが、Waves SSL 4000のCollectionもしくはUADのSSL 4000Eのチャンネル・ストリップである。これ...
続・FMラジオ音楽悦楽主義
【番組8回分をCD-Rにして送っていただいた】 連夜、1980年のラジオ番組「ゴールデン・ジャズ・フラッシュ」の録音を聴いている。DJはジャズ評論家・いソノてルヲ先生である。いま私の中で盛んにジャズが鳴り響いている。何故このような“至福”...
FMラジオ音楽悦楽主義
【専門学校時代のいソノてルヲ先生】 果敢に、とりとめのないラジオと音楽の話で文字を埋め尽くしてみたい。脈絡がないから、話がどこからどこへ飛ぶのかさえ分からないけれども――。 今年の4月、私が専門学校生だった頃に講師をしていたジャズ評論家...