「小説すばる新人賞」に関する意欲的な備忘録
コンピューター
母校の図書室と小説『大地』のこと
イングランドの小さな町の教会に、シェイクスピア(William Shakespeare)の墓があって、どうも超然としておらず、その彼の彫像は威厳がなく平凡だ――という話を、何かの本で読んだ。ここからしばし、ある記憶について想像を巡らせたのだ...
岸本佐知子さんのアピヨンポンポン
【『ちくま』2024年9月号より岸本佐知子連載「ネにもつタイプ」】 これを書かずにいると、夜も眠れなくなる――と思ったので、書いておくことにする。 翻訳家でエッセイストの岸本佐知子さんが、筑摩書房のPR誌『ちくま』で「ネにもつタイプ」を...
人新世のパンツ論⑬―腰パンとステテコの話
前回の危険な雰囲気から逃れて、今回の「人新世のパンツ論」は、平易な地平の、日常的な趣に心を溶かし込みたい。パンツの身だしなみとおしゃれを追求するテーマである。 こうした私の素朴な試みを応援してくれる友は、文芸の中にこそあった。朝日新聞の「...
Threadsポスティング無期限休止の件
【道に迷って座り込んでしまった森のクマさんを背景に】 この度、わたくしこと青沼ペトロのThreadsは、アカウントをそのままに、ポスティングの「無期限休止」と致しましたことをご報告します。 全く、ふざけているのではない。 Threads...
[架空の演劇の物語]を書き終えて
【主人公・平井文隆を軸とした若き演劇人たちの演劇活動些末を描いた】 先日、青沼ペトロのウェブ小説サイト[架空の演劇の物語]を脱稿した。あの小説は、90年代の若者たちの、可憐なる演劇熱について書いたつもりである。“架空の”――とあるように、...
青い空の下で―Blueskyという新しい世界
【Adobe Fireflyで生成した青い空のイメージ画像】 私事のお知らせになりますが、約1年弱、我がSNSの先鋒として利用していたマストドンのアカウントを先日(2024年2月21日)削除いたしました。代わって、進捗著しいBluesky...
ウォーアイニーと中国茶
【私が愛用している中国茶器】 唐突ではあるが、長らく遠ざかっていた中国茶(Chinese Tea)に関する話をしてみたい。 私淑するmas氏が2000年から約1年にわたってウェブ展開していた、幻のサイト[中国茶のオルタナティブ](サブタ...
人新世のパンツ論④―白のブリーフ呪縛
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』における「紫色のカルバン」の話を前回述べた。 それより以前においても、アメリカの映画で、パンツという従順なアイテムにまつわる、神妙な心のうごめきを覚えた経験がある。 【映画『ウォー・ゲーム』の主人公が恥...
人新世のパンツ論③―紫から白のブリーフ呪縛へ
零落の奥底から湧いてくる威厳といふものがあるやうに、真裸でゐるといふ事は、仕着を着て行くよりも、人間らしくあるといふのに、更に近いものである。 ラム著『エリア随筆』より引用 【困惑の時代から目覚めて「白のブリーフ」を着用し始めた2013年(...
再びバグる世界
関心のある情報のメモを取れば取るほど、謎が深まる、バグってしまうという話。