雑貨

科学

昭和レトロ探究―健康器具ミラクルミー

【昭和の健康器具「ミラクルミー」】  小学生の頃、コミック雑誌の広告から影響を受け、様々な通信教育やアイデア通販の玩具を注文したりしていたのが懐かしい。いわゆる昭和レトロスペクティヴの話題である。  昭和レトロ探究――。当ブログにおいては、...
写真・カメラ

イエトミのおばちゃんのお好み焼き

【かつてそこは駄菓子屋であった。そこにおばちゃんが立っていた】  17年前の2003年に書き記した当ブログの「駄菓子屋」という文章。個人的にあまりにも懐かしい事柄として、読み返してみたのだった。  それは昔、母校の市立小学校(私は1985年...
飲み物

茶目っ気たっぷり午後の紅茶の安息日

【「イングリッシュ・ブレックファスト」のなんとも言えない美しい紅色】  休日に温かいアフタヌーン・ティーが飲みたくなって、買っておいたアーマッドティーの「イングリッシュ・ブレックファスト」(AHMAD TEA English Breakfa...
雑貨

紅茶と雑貨の微妙な関係

【吉本由美著『暮しを楽しむ雑貨ブック』(じゃこめてい出版)】  真っ白な朝靄を窓から覗きながら、朝風呂の湯気の白っぽくて曖昧模糊とした空気が溶け出したその時、〈次の休日の午後には、アフタヌーン・ティーが飲みたい〉と思った。中国茶ではなく、珍...
写真・カメラ

ピッツァからジャズへ〈一〉

【シチリア風ピッツァの生地にはセモリナ粉が…】  新型コロナウイルスのパンデミックによる“コロナ禍”は、日常生活のあらゆる営みを執行停止状態にしかねない――。少なくとも心理的影響は計り知れなかった。そうしていつの間にか、日常における由々しき...
書籍

小学館の学習雑誌の思い出と未来へのファンタジー

【小学館の学年別学習雑誌『小学二年生』1980年9月号】  団塊ジュニアの世代にとって、少年少女だった80年代前半は、様々な意味合いで特別な思いに駆られる時代であったと思われる。LSIゲームの普及、自前でプログラミングが可能なパーソナル・コ...
文学

司馬遼太郎の『ニューヨーク散歩』

【司馬遼太郎の街道をゆく39「ニューヨーク散歩」】  昨年中より、ざわざわと司馬遼太郎の本を読み返すようになった。圧倒的な熱量で彼の著書の歴史関連を漁り、幕末から明治維新以後の、近代の日本を読み解くのに夢中になっていた、私の20代半ばから後...
書籍

空想と本の物語

【2016年11月27日付朝日新聞「折々のことば」】  本に対する愛着を示せ――の答えが、ここにあった。2016年11月27日付朝日新聞のコラム「折々のことば」に挙がった北田博充さんの以下の言葉である。 《空想は現実の反対側にあるものではな...
文学

サネアツの『友情』

【武者小路実篤『友情・愛と死』角川文庫】  先月末、朝日新聞の記事を読んで武者小路実篤の『友情』をふと思い出した。あまりに長らく忘れ去っていた小説を思い出した、という感がある。武者小路実篤『友情』――。その新聞記事は、「文豪の朗読」を聴くと...
美術

檸檬とカルピスの包み紙

【梶井基次郎『檸檬』(角川文庫)】  筑摩書房の高校国語教科書『新現代文』で梶井基次郎の「檸檬」を読んだ。  この教科書は私が高校時代に使ったものではない。まだ10年前の新しい教科書だ。したがって「檸檬」のあちらこちらには、この教科書の以前...