スポーツ

スポーツ

チェリャビンスクの町を襲った隕石

怖いイラストに怯えながら読んだ『宇宙と星のふしぎ』 昭和50年代、小学生の頃に通い詰めた書店の児童書のコーナーには、あるいくつかのシリーズ本で埋め尽くされていた。学研の図鑑シリーズや小学館の学習百科図鑑シリーズ。他にも小学館コロタン文庫シリ...
性教育

孤独と神話

フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルが演奏する「ロンドンの小景」について書こうと思っていた。が、この稿ではそれを書かない。ただし、「ロンドンの小景」を聴くと、私は必ず、小学校時代のある友人を思い出す――。* 小学校で同級生だったその...
科学

化石の少年

【ジュラ紀のアンモナイトの化石】 いつだったか急に懐かしくなって、徳島化石研究会会長の鎌田誠一さんがオークションで出品していた、アンモナイトの化石を買って、部屋の飾りものにしていたことがあった。化石がしまわれていた小さな箱には、《ジュラ紀の...
文房具

赤エンピツの少年

つるりとゆで卵の白身のように、色白で肌質に凹凸がなく、丸坊主の毛先がやけに揃いすぎていて野性味に乏しく、喋り出すと快活さはあったが、途端にもごもごとして歯切れが悪くなる。決断力もある方ではない。ひょろりと長身な中学3年の少年Kに対する私の印...
写真・カメラ

写真の中の少年

※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2011年10月5日付「写真の中の少年」より)。  ポロリと落ちてから今もゆっくり読み続けているジョイスの『若い藝術家の肖像』。講談社文庫のこの古本は、どうやら1979年頃の刊行...
文学

伽藍の夏

※以下は、拙著旧ホームページのテクスト再録([ウェブ茶房Utaro]2011年6月8日付「伽藍の夏」より)。 1992年創作短篇「伽藍の夏」より  私の人格を支えているものとしての根底、それがどうやら、谷崎政彦の存在であった。彼との些事はあ...
学校

魚の骨

※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2011年5月6日付「魚の骨」より)。  日体大出身の体育先生との2年間のうち、夏休み中に学校に登校した際、校長室か職員室の掃除を任されて、その間に室内のテレビに映し出されていた...
文学

無謬の問題―近代身体論

※以下は、拙著旧ホームページのテクスト再録([ウェブ茶房Utaro]2010年12月8日付「無謬の問題―近代身体論」より)。  国語の教科書を単に“読み物”として通り過ぎるのとは違って、まさに現役の学生がそれを学習しなければならない時、意外...
写真・カメラ

ある市民運動会の写真より

※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2010年9月9日付「ある市民運動会の写真より」より)。  ついこの前の日曜日、友人が鬼怒川の龍王峡に行きたいというので、東武鉄道で龍王峡に行ってきました。  関東の北、それも山...
文学

漱石のこと〈一〉

※以下は、夏目漱石に関して拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2010年7月20日付「漱石と私」より)。  私が夏目漱石の文学に傾倒していったきっかけについて書いてみたいと思います。  既に、このブログの中で私が幼年時代に百...