アメリカ

文学

ヒッピー&ハイパーな睦月の始動

【AKB48のアルバム『なんてったってAKB48』】 同僚のママさんがAKB48のCDアルバム『なんてったってAKB48』をどっさり買ってきたらしく、そのママさんに頼まれて持参してきた友人が無造作にテーブルにばらまき、どうぞお好きなように持...
科学

地球空洞説はほんとうか?

【私の少年時代の愛読書『世界ミステリーゾーン』(小学館入門百科シリーズ34)】 子どもの頃にストーンヘンジ(Stonehenge)の魅力に取り憑かれていた話は、今年の初めに紹介した(「ストーンヘンジに魅了されていた頃」)。今回はさらに弩級の...
科学

人新世とウイスキーと『化石入門』

【人類の偉大なるレガシーは酒を造ること。私が好きなのはバルヴェニー】 メジャーリーグの大谷翔平についてはよく知っている。でも長嶋茂雄や王貞治は名前だけしか知らない…。野球ファンであろうと、Z世代ではありがちなことである。いや、若い世代にかか...
書籍

伴田良輔「天国のフェイマス」

【伴田良輔著『愛の千里眼』(河出文庫)よりエッセイ「天国のフェイマス」】 およそ1年ぶりくらいご無沙汰して、伴田良輔著『愛の千里眼』(河出文庫/1991年初版)を手に取り、読み耽った。きわめて珍しいことなのだけれど、今頃になって、気にも留め...
文学

伴田良輔『眼の楽園』―インコと女の子

【伴田良輔『眼の楽園』より、ある女の子の貼紙をデジタル画像化】 いつか死ぬまでに、本気で会いたいと思っている大師匠の文芸作家・伴田良輔氏の名著の数々を綴っている私の趣味周辺においては、世の中のデカダンスも喜劇に過ぎず、キザなアフォリズムの一...
写真・カメラ

眠る人―ニュートンの『Pola Woman』

【ヘルムート・ニュートンのポラ写真集『Pola Woman』】 ニュートンと言っても、アイザック・ニュートンのことではない。ベルリン出身の写真家ヘルムート・ニュートン(Helmut Newton)のことである。彼は1950年代後半以降、ファ...
文学

傘に隠された裸体―マーティン・ムンカッチ

先稿の「フェティシズムの流儀―『奇妙な本棚』」で紹介したハンガリー出身の写真家マーティン・ムンカッチについて、ここでは掘り下げてみることにする。話の中心はもちろん、彼の有名な作品「Nude with Parasol」(1935年)。伴田良輔...
写真・カメラ

『洋酒天国』とアメリカの古い家

【『洋酒天国』第20号】 酒の善き友、壽屋(現サントリー)のPR誌“ヨーテン”。《女房は死んだ、おれは自由だ! これでしこたま飲めるというもの。 今までは一文無しで帰ってくると 奴の喚きが骨身にこたえた》というボードレールの「悪の華―人殺し...
千代田学園

いソノてルヲ先生―わが青春の日々

【千代田の学生文芸誌『どん』第14号】 ジャズ評論家・いソノてルヲ先生のことについて書く。 私の母校の千代田工科芸術専門学校、その芸術課程で発行していた学生文芸誌『どん』については昨年書いたことがある(当ブログ「千代田学園の学生文芸誌」参照...
文学

教科書の中の高村光太郎

音楽における創作活動のうち、【作詞】という分業は、私にとって切実な命題となっている。 あるリズムを伴ったメロディに、言語を織り込んでゆく作業。言語の一片一片の音の形(音韻)、語彙、意味からくるイメージの世界であり、人間の意思や意志、行動、そ...