Yellows MENのCD-ROMのこと〈二〉
コロナ禍
伴田良輔『眼の楽園』―モーテルという享楽
【またもや登場。伴田良輔著『眼の楽園』】 人々の内に秘めた猥雑さを剥ぎ取ってしまったもの、それがパンデミックのコロナ禍(COVID-19)だ。コロナ禍が、あらゆる想念の《旅愁》すら消し去ってしまった。 それを取り戻すのに、およそどれだけの...
ポエティックな喫茶の話
【『Sound & Recording Magazine』2023年6月号「Berlin Calling」】 ベルリンで日本由来のリスニング・バーが流行っているらしい――。 そんなトピックは、日本の昭和世代の“喫茶愛好家”にとって、いか...
疫病レイブのこと
【『Sound & Recording Magazine』2020年11月号「Berlin Calling」】 ここ最近、好んで夜にレヴォン・ヴィンセントの『Levon Vincent』(2015年/Novel Sound)を聴いている。...
恋するベアー―性教育関心への定点観測
【私のときめくベアーへの想い。ベアーが好きだ】 ある写真を眺めていて、ベアーのぬいぐるみが素敵だと思った。そしてまた、ある本を読んでいて、そのベアーの人形が、あまりに精巧で愛くるしく、食べてしまいたいと思った――。 写真の方は、エドワー...
UNICORNのペケペケ伝説
【UNICORNのアルバム『PANIC ATTACK』。左がEBIさんで、右が奥田民生さん】 今回は短めに。 昨年の初夏、約2年間ほっぽらかしていた自主製作の映画『アヒルの狂想曲』の編集を突然再開し、その間、ツイッターをやめるべくアカウ...
コロナ禍の前途を見据えて
【『Sound & Recording Magazine』2020年6月号より】 コロナ禍がそれぞれの活動家にどのような影響を与えたかを振り返ることは、無益ではないはずだ。一つは、民主主義の役割を果たし最善を尽くした例があり、一つは、民意...
消えゆく写真
【FUJIFILM X-T3で試し撮り。被写体はLEICA IIIc】 元日の午後、手持ちのカメラ(FUJIFILM X-T3、レンズはFUJINON XF18-55mm F2.8-4.0 R LM OIS)でアンティークと化したLEICA...
アイリッシュ・ウイスキーとジョイスの話
【世界最古の蒸留所が誇るアイリッシュ・ウイスキー「キルベガン」】 朝日新聞が毎月第1日曜日に発行する特別紙面[朝日新聞グローブ](GLOBE)のNo.245は、興味深いウイスキー特集だった。その紙面のトップページにあった写真に、思わず私は眼...
円を描く随想
【イラレで描いたルーローの三角形(中央部)】 先日、ある医院で新型コロナ(COVID-19)のワクチン接種をした際、看護師さんが私の左腕に貼り付けた絆創膏は、およそ1cm角の正方形に中央の丸い円の形をした不織布製パッドの付いたものであった。...
国連切手―世界保健デーと世界人権宣言
【2018年発行の国連切手「世界保健デー」6種】 切手に関する話である。私が小学4年生の時のクラブ活動で“切手クラブ”に所属していたことは、当ブログ「美しき色彩―沖縄切手」と「見返り美人のこと」で既に書いた。生前の父が若い頃に蒐集していた切...