映画『幻魔大戦』―愛と新宿とポカリのパースペクティヴ
ニューヨーク
映画『モロッコ』とディートリヒ
【戦後発行されたと思われる「スクリン・セントラル」の表紙はディートリヒ】 他稿で、マレーネ・ディートリヒ(Marlene Dietrich)の歴史的な“下着姿”についてふれた。1930年公開の主演映画『嘆きの天使』(“Der blaue ...
『すくすく』の本とお母さん剣士
【もはやそこは道場の面影なし。時代とともに様変わりした市営の公民館があるだけ】 一昨年の暮れ、自身の学生時代の卒業アルバムや家族写真アルバム、保管していた手紙等々をばっさりと断捨離(だんしゃり)。それまで、こうしたものは安易に「捨てるもの...
恋は突然に―「オール・アット・ワンス」
1986年の「夜のヒットスタジオDELUXE」にホイットニー登場。あの場所はどこだったのでしょうか?
『ウォー・ゲーム』とコンピューター侵入事件
【映画『ウォー・ゲーム』のパンフレットの表紙。二人の顔が画面に映った顔と違う】 かつて、パソコンマニアの高校生が、軍のホスト・コンピューターのネットワークをハッキングし、アメリカと旧ソ連の全面核戦争を引き起こしかねない事態に陥らせた――と...
伴田良輔の「臨月のジグソー」
【サブカルを迂回していては生きていけません。伴田良輔著『眼の楽園』】 円安が止まらない? 政府・日銀が24年ぶりにドルを売って円を買う為替介入に踏み切った?――。 はい、それがどうかしましたか?――。 そんなふうにきょとんとして、こう...
よみがえる『洋酒天国』―ニューヨークの酒場
【新しく入手した『洋酒天国』第2号。表紙は柳原良平】 『洋酒天国』の第1号から第61号まで全号踏破し、昨年の11月、感極まって「プレイバック―さらば洋酒天国、恋のソプリツァ」を書いた。既に私の手元には、蒐集したこれらの冊子群は一切無い。―...
アイラ島憧憬―スコッチの源流
【アイラのシングル・モルト・ウイスキー「ボウモア」12年もの】 旅そのものが敬遠され、その土地の文化の探訪や散策の醍醐味が失われる過渡期に今、差し掛かっているのかも知れない。危機的な状況ではある。いわゆるコロナ禍(COVID-19のパンデ...
ライオンミルクさんのフォンドボー
【Lionmilkのアルバム『Depths Of Madness』】 2度目の緊急事態宣言下の定点観測――。ウイルス感染拡大防止の重大局面として、切迫したただならぬ様相とは言えども、既に政治は愚鈍化(政治家が愚鈍化)し、地球全体が愚鈍と化...
『洋酒天国』―ジャズと日劇〈1〉
【まったく入手するのに困難を極めた『洋酒天国』第58号】 この頃はスコッチのブレンデッドの「CLAYMORE」(クレイモア)をちびちび飲んでいたりするのだが、これがなかなか濃くて美味い。雑然とした日常の煩悩を一気に忘れさせてくれるような親...
WHITNEY―卒業式の日のハーレー
《Whitney Houstonの3rdアルバム》 高校時代の卒業式の日の話――。それはもう28年も前の話であって、何ら他者から共感を得られるとはこれっぽっちも思っていないけれど、今、どういうわけだか、そのつまらない話を書いてみたくなった...