人新世のパンツ論⑥―虎の尾を踏むパンツ
ヨーロッパ退屈日記
ニコラス・レイあちらこちら
【何度でも登場しますが、これが伊丹十三著『ヨーロッパ退屈日記』です】 興奮冷めやらぬまま――。 アメリカ大統領選でトランプ氏が返り咲いた一報が届いたが、そんなことで私が興奮していたのではない。 しかと心得て遠距離恋愛を構えるのなら、人生の...
伊丹十三の『ヨーロッパ退屈日記』とペタンク
【伊丹十三『ヨーロッパ退屈日記』より「ペタンクと焙り肉」】 パリのホテル「カリフォルニア」の、バーテンがつくる「ドライ・マルティニ」は、《パリ一番のほまれ》であると、伊丹十三氏は『ヨーロッパ退屈日記』(新潮文庫)にそう記している。 《大き...
伊丹十三の『ヨーロッパ退屈日記』からトーキョー・ビートルズのこと
【伊丹十三氏も頭を抱えた(?)東京ビートルズ】 1887年創業のウイリアム・グラント&サンズ社(William Grant & Sons)が売り出しているスコッチ・ウイスキー「MONKEY SHOULDER」がたまらなく美味くて、ここしば...
伊丹十三の『ヨーロッパ退屈日記』とアバクロイズム
【昨今ではたいへん偽物が出回っているが、このアバクロのカタログは本物です】 伊丹十三氏の『ヨーロッパ退屈日記』(新潮文庫)との縁はまだ日が浅い。本来ならば、開高健氏の書物と同様、旅のお供に持参して、新幹線で京都へ向かう窓際にて読めば、いか...
伊丹十三の『ヨーロッパ退屈日記』と北京籠城
【ニコラス・レイ監督の映画『北京の五十五日』】 映画『お葬式』や『マルサの女』で知られる監督・伊丹十三氏は、俳優でありデザイナーであり、根っからのエッセイストである。かつて壽屋(現サントリー)のPR誌『洋酒天国』(昭和38年1月刊の第56...
伊丹十三の『ヨーロッパ退屈日記』事始め
【伊丹十三著『ヨーロッパ退屈日記』新潮文庫版】 当ブログ2016年11月付の「『洋酒天国』と活動屋放談」で初めて、伊丹十三氏の『ヨーロッパ退屈日記』について触れている。といっても、ほとんど素通りであった。しかし、この本を革製のバッグに忍ば...
『洋酒天国』と活動屋放談
【『洋酒天国』第56号】 三日三晩、ジョルジ・シフラが演奏するリストのピアノ曲「リゴレット・パラフレーズ」を聴いているのだけれど、記憶がない。導入部の演奏からいつも記憶が飛んでいる。スコッチのオールド・パー12年物のせいだ。これを飲んで音...