ロンドン

映画

開高健『開口閉口』―やらされることの美学〈2〉

【映画『ジャッカルの日』で殺し屋ジャッカルを演じたエドワード・フォックス】  前回からの続き。 フランス語にデジャヴュ(déjà-vu)というのがある。まだ見たはずのないものが、さも過去に見たような感覚を呼び起こされることの意で、既視感とか...
科学

ストーンヘンジに人々は集まった

【ストーンヘンジでは秋分の日に人々が集まってお祝い事をするんだって?】  子どもの頃、英国ソールズベリーのストーンヘンジ(Stonehenge)が好きだった。そのことを先月、「ストーンヘンジに魅了されていた頃」で書き綴った。 その稿では、ス...
ミュージアム

漱石山房にたたずむ

【新宿区立漱石山房記念館】  東京はうららかな日和だった一昨日、今年9月24日に開館したばかりの――とは言いつつ、それから2ヵ月以上経過しているが――「新宿区立漱石山房記念館」(新宿区早稲田南町)を訪れることができた。  振り返れば2年前の...
写真・カメラ

ごきげんよう『洋酒天国』

【これが当ブログ最後の『洋酒天国』第13号】  当ブログ2011年7月12日付「開高健と『洋酒天国』」で初めて私がヨーテンについて触れたのをきっかけに、それから1年以上経過した2013年9月26日「『洋酒天国』と三行案内」から不定期という形...
ミュージアム

漱石山房の香り

ちょうど2年前に漱石の『三四郎』を再読して以来、私の部屋は微かにヘリオトロープ(heliotrope)の香りを漂わせている。私の個人的な香りの好みは別として、ヘリオトロープが『三四郎』の小説の中に登場する。  ――三四郎は野々宮さんの家を訪...
食べ物

クリスマス・プディングの話

※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2011年2月12日付「クリスマス・プディングの話」より)。  今日、『青年小泉信三の日記』(慶應義塾大学出版会)を買い求めました。明治44年から大正3年までの、欧州留学時代の日...