古河市

スポーツ

『すくすく』の本とお母さん剣士

【もはやそこは道場の面影なし。時代とともに様変わりした市営の公民館があるだけ】  一昨年の暮れ、自身の学生時代の卒業アルバムや家族写真アルバム、保管していた手紙等々をばっさりと断捨離(だんしゃり)。それまで、こうしたものは安易に「捨てるもの...
音楽

ポエティックな喫茶の話

【『Sound & Recording Magazine』2023年6月号「Berlin Calling」】  ベルリンで日本由来のリスニング・バーが流行っているらしい――。  そんなトピックは、日本の昭和世代の“喫茶愛好家”にとって、いか...
音楽

早熟だったブルージン・ピエロ

【稲垣潤一の「ブルージン・ピエロ」シングル・レコード】  35年前の、私の中学生時代の回想――演劇部の部長に仄かな恋心を抱き、さだまさしの「軽井沢ホテル」を聴きながら、夢うつつの日々を送っていた――ことは以前書いた(「さだまさしの『軽井沢ホ...
写真・カメラ

イエトミのおばちゃんのお好み焼き

【かつてそこは駄菓子屋であった。そこにおばちゃんが立っていた】  17年前の2003年に書き記した当ブログの「駄菓子屋」という文章。個人的にあまりにも懐かしい事柄として、読み返してみたのだった。  それは昔、母校の市立小学校(私は1985年...
書籍

小学館の学習雑誌の思い出と未来へのファンタジー

【小学館の学年別学習雑誌『小学二年生』1980年9月号】  団塊ジュニアの世代にとって、少年少女だった80年代前半は、様々な意味合いで特別な思いに駆られる時代であったと思われる。LSIゲームの普及、自前でプログラミングが可能なパーソナル・コ...
文学

寺山修司の『青年よ大尻を抱け』〈一〉

【Nittakuの卓球ボール。公認球】 《いまの男の子たちって、ピンポン・ジェネレーションね》  ピンポンって、《タマが小さいでしょう》。  寺山修司著『書を捨てよ、町へ出よう』(角川文庫)の「青年よ大尻を抱け」の冒頭は、いきなり、タマの話...
写真・カメラ

三代目「二才の醸」の味わい

【青木酒造から蔵出しされた三代目「二才の醸」】  ここぞとばかりに日本酒を味わう――。20代の若者だけで造ったという珍しい酒がある。人肌恋しくなる甘さのベースが口に広がると共に、若々しい果実の、その鮮麗とした味と香りが、口腔から喉の底へと落...
ビジネス

さようならヨーカドー

【イトーヨーカドーのゲームコーナーのモグラ叩き】  かなり思い出の詰まった“ローカル”な話――。去る2月17日、わが地元の市民に長年愛されてきた総合スーパー「イトーヨーカドー古河店」(茨城県古河市雷電町)が惜しまれて閉店。知り合いに聞けば、...
スポーツ

引き出しの中に眠っていた剣道クラブの写真

【所属していた剣道クラブで大会に訪れた際の記念写真】  “1982年10月11日”は月曜日であった。その古い写真には、撮影した日付が刻印されていた。コンピュータに入力すれば、今は簡単に過去の日付の曜日を割り出してくれる。とどのつまり、前日の...
音楽

「ひだまりのうた」について

【雑誌に思いの丈を語っていた頃の「友」】  2018年1月、私は「ひだまりのうた」という歌を作る。作り始める――。これについて二三、作る際のまえおきとして書き残しておきたいことがある。この曲のテーマは、“どこへ行ってしまったか分からない《昔...