映画『人間の証明』―消し去れない過去
司馬遼太郎
我がツイッター時代のツイートより―『刑事コロンボ』編
私の旧ツイッター時代のアーカイブの中から「刑事コロンボ」関連のツイートを抽出しました。
伴田良輔の『眼の楽園』―最後尾の美学
【伴田良輔著『眼の楽園』を開けば、そこには美しい女がいた…】 「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉がある。グレシャムの法則と、辞書に出ている。 私がこの言葉を知ったのは、司馬遼太郎著『愛蘭土紀行Ⅰ』(朝日新聞社)であった。司馬さんは、学校...
メーカーズマークのバーボン
【メーカーズマークは誉れ高いケンタッキー・ストレート・バーボン・ウイスキー】 酒を飲み交わす友がいるのなら、たぶんそれは生涯にわたって最高の友である。酒場で自分自身の本心をさらけ出す必要はなく、ひとときの時間を、優雅に共有しうる友がいるこ...
ウイスキーとアイリッシュと村上春樹
【アイリッシュのタラモア・デューと向き合い束の間の休息】 私がウイスキーの酒を好んでいるのを、このブログで何度も書き綴ってきている。枚挙に暇がないくらい。そうして過去に記録してきた箇所を拾い読みし、掻い摘まむと、なんと8年前まではまだ、ア...
司馬遼太郎の『ニューヨーク散歩』
【司馬遼太郎の街道をゆく39「ニューヨーク散歩」】 昨年中より、ざわざわと司馬遼太郎の本を読み返すようになった。圧倒的な熱量で彼の著書の歴史関連を漁り、幕末から明治維新以後の、近代の日本を読み解くのに夢中になっていた、私の20代半ばから後...
香り高き映画『バリー・リンドン』
【キューブリックの映画『バリー・リンドン』】 貴方は明日絶命します。もし最後に観たい映画があるとしたら、今夜何を観ますか? こんなことを訊かれて、真面目に答えるとするならば、私は『バリー・リンドン』と即答するだろう。スタンリー・キューブ...
天正遣欧少年使節―伊東マンショ
【東京国立博物館『伊東マンショの肖像』】 己の中でそっとしておけなくなった思い、煩悶、悲しみ。拙くともそれらを言葉にし、じっと受け止めて対話してくれる誰かが今、いて欲しい――。20代の頃、そうしてふらふらと立ち寄った上野の博物館の薄暗い展...
『洋酒天国』と画家の話
作家の司馬遼太郎さんがアイルランドの紀行で、珍しく自身の酒にまつわる言葉を残している。 《私はとくに酒がすきというわけではない。ただ旅先では、一日がおわると、一日の経験を酒に溶かしこんで飲んでおかねば、後日、わすれるような気がしてならない》...
PIPES OF PEACE
当ブログ「再び『愛蘭土紀行』」でも触れた、ポール・マッカートニーの「Pipes Of Peace」という曲について。 その前にもう一度、ケルト的な気分を味わうため、アイルランド民謡の「The Last Rose of Summer」を聴い...
再び『愛蘭土紀行』
幼少の頃よく聴いていたクラシック・レコードのジャケットやら解説のたぐいの写真などで、ロンドンを行進する軍楽隊の、その赤色と黒色の調和の取れた服装であるとか、別の写真におけるパリかどこかの街の、とある市民がフランスパンをハトロンの紙袋に包んで...