広辞苑

映画

映画『犬神家の一族』の美と愛

【1976年公開の映画『犬神家の一族』の広告】 ふと、感慨に耽る。私にとって映画を観ることとは、いったいどんな意味があるのか。 それは、最たる嗜好品(=materials)とのふれあいであり、寵愛の対象であり、幻影なるものへのフェティシズム...
コンピューター

オフライン男子

【私の愛用のポメラ。でも今回はこれが主役ではない】 「どうってことはないありふれた光景」であるにもかかわらず、それが「ほぼ毎日」続いて、次第に何やら意味深な、やはり特異なことのような光景に出くわしている。私は何を感じたというのか。何を知って...
飲み物

『洋酒天国』と再びジンの話

【『洋酒天国』第12号】 今夏、大活躍したリオ五輪の選手団が帰国し、台風一過の穏やかな日光浴を愉しんでいると、どこかで秋の気配を感じさせてくれる今日この頃。夜な夜な酒も美味い、ということで2ヵ月ぶりのヨーテンを。  『洋酒天国』(洋酒天国社...
文学

広辞苑とドブの話

【広辞苑の「どぶ」はまさに本の溝にある】 当ブログ[Utaro Notes]の原稿を書く際も、言葉の意味を調べるためにあの重い広辞苑をたまに開くことがある。広辞苑は国語辞典の類で最も信頼のおける本の一つである。 先日届いたばかりの岩波書店の...
ミュージアム

柿とタラチネのこと

※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2011年10月12日付「柿とタラチネのこと」より)。 【野口英世記念館の庭にて】 岩波PR誌『図書』9月号より、俳人・坪内稔典著[柿への旅]「青柿のころ」散読。  久米三汀の俳...
文学

無謬の問題―近代身体論

※以下は、拙著旧ホームページのテクスト再録([ウェブ茶房Utaro]2010年12月8日付「無謬の問題―近代身体論」より)。  国語の教科書を単に“読み物”として通り過ぎるのとは違って、まさに現役の学生がそれを学習しなければならない時、意外...
音楽

ジャズとカレー

恐縮だが、手元に今彼らの情報がない。 チケットを予約した時点から詳らかなデータがなかったのだから、本当に演奏のみを味わうしかなかった。 2000年6月21日、赤坂にあるサントリーホールにて、「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ」の演奏を聴いた。 ...