映画『幻魔大戦』―愛と新宿とポカリのパースペクティヴ
朝日新聞
ハメス・ロドリゲスの記事
【『AERA』'15.8.3 No.33】 高橋陽一さんのマンガ「キャプテン翼」の初期シリーズが『週刊少年ジャンプ』で連載されていた1980年代前半、我が母校の小学校では、それに促されたサッカー・ムーヴメントのうねりが、確かにあった。 ...
リョウくん、オートミールだってよ
【これがあのQUAKER OATS】 この夜、私は東広島市西条の酒、「賀茂鶴」をぐいと飲み干した。 そうしてとろりとした触感で舌をよく馴染ませ、私は次に試みる食品を口に含ませた――。もし酒を一滴も飲まずにほろ酔いゼロでこの食品を口に含ん...
『洋酒天国』とウイスキー考
【『洋酒天国』第33号】 私はウイスキーが好きである。この「ウイスキーが好き」ということに思慮を深めてみたい。 どうもそれは、『洋酒天国』を読み出してから始まったと言うしかなく、20代の頃はビールを嗜んだがそれも「好き」というほどではな...
学生よ、歌え
朝日新聞3月7日付「いま 子どもたちは」 毎年この時期になると、新聞の地方版の、高校入試出願数の表を眺めたりして、我が母校の減少傾向の定員数やその定員割れの出願者数を見比べたりして、少子化の時代潮流に時折、身勝手な憂いを感じたりしてしまう...
下落合のアトリエ
下落合のアトリエ
【新宿区立中村彝アトリエ記念館】 先週のこと、「新宿区立中村彝アトリエ記念館」を訪れるため、最寄りのJR目白駅を降りた。 青空が広がり、冬風はそれほどでもなく暖かかった。 目白通りを西へ、下落合三丁目バス停を目印に左折する、はずであっ...
漱石本―津田青楓装幀の画
【大正6年の『色鳥』。津田青楓装幀】 今年の7月末、新潮文庫版の漱石『こころ』が、累計発行部数700万部を突破した、という。同書の1952年刊行以来、186刷701万500部を超え、新潮文庫としては歴代1位の発行部数となったらしい。 朝...
真昼のチェンバロ
【東京・浜離宮朝日ホール】 東京中央区の築地市場に程近い、この浜離宮朝日ホールは、その名にある浜離宮庭園の北東に位置している。地図を広げれば、東は隅田川を隔てて月島があり、その南は晴海埠頭、東京港である。 どうやら前回、私がこのホールへ...
漱石と読書感想文
一纏めに、私が学生時代(小学校から専門学校まで)に書いた、学校提出作文としての読書感想文について記憶をたどってみた。 小学校での、夏休みの宿題として提出を要求される読書感想文にはそれなりに風情があった。――夏休みの期間中、学校指定の本(文...
村松友視と力道山
【これは本の装幀ではありません】 ふと、文庫本に目を通すと、2月19日の今日は、昭和29年蔵前国技館で力道山と柔道王・木村政彦が、対する〈王者組〉シャープ兄弟との世界選手権を行った日であることに気づいた。こんな寒い時期に“力道山プロレス”...