左卜全と心霊写真
松本清張
朝井リョウの『生殖記』はナニを語っていたか
【はい、朝井リョウさんの『生殖記』読み終わりました】 当ブログの今月の投稿「私は朝井リョウの『生殖記』を読み始めるというのか」で予告したとおり、それから程なくして渦中の小説を読了し、今これを書いている。 朝井リョウ著『生殖記』(小学館)...
人新世のパンツ論⑰―特別編II・フンドシと森鷗外の『ヰタ・セクスアリス』
【わたくし、鷗外さんとはあまり縁が無いと思っていたが…】 「人新世のパンツ論⑭―最終回・愛しきフンドシは二度ベルを鳴らす」では、かつてフンドシが、「日本民族」の「精神的支柱」だった云々をテーマにした。そこでは、私自身が穿いた“フンドシ風”...
思い切って森鷗外を読んでみよう〈二〉
【光村図書の国語教科書『国語3』】 中高生の「読解力」が不足しているという前回の話の続き。であるならば、思い切って明治の文豪・森鷗外の小説を読んでみようという魂胆である。 ごく最近の、中学3年の国語教科書、光村図書の『国語3』(平成28...
それぞれの日記による円環
※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2011年2月16日付「それぞれの日記による円環」より)。 先日の「クリスマス・プディングの話」の中で紹介した、『青年小泉信三の日記』(慶應義塾大学出版会)を散読しました。時代...
蔵書森―松本清張と恩師を知る旅
※以下は、拙著旧ホームページのテクスト再録([ウェブ茶房Utaro]2005年5月26日付「蔵書森―松本清張と恩師を知る旅」より)。 1.旅行く前の余波 学校法人・千代田学園の大まかな沿革はこうである。 1957年、その母体...
鉄道について考える―JR福知山線脱線事故から
※以下は、拙著旧ホームページのテクスト再録([ウェブ茶房Utaro]2005年5月26日付「鉄道について考える―JR福知山線脱線事故から」より)。 観客を楽しませる術と作法の問題 鉄道という乗り物を「映画」に見立てる。 人や物を輸送する...