鈴木清順『陽炎座』―アナ・ボルの時代
植物採集
牧野本を読む
【『牧野富太郎 なぜ花は匂うか』(平凡社)】 最近、牧野本(牧野富太郎の本)に触発されて、つい手を出してしまったことが2つある。一つは、庭にザクロの木を植えたこと(本当はアケビの木を植えたかったがホーム・センターに無かったので、ザクロかイ...
恋とK先生と牧野富太郎
【『牧野富太郎 なぜ花は匂うか』(平凡社)】 私が植物学者の牧野富太郎という人を知ったのは、小学4年生の時である。 学校の図書室にあったポプラ社の児童向け伝記全集で、牧野富太郎の本を開いて私は驚いた。そこで見たのは、凄まじい写真であった...
植物採集のこと〈二〉
先月、ホームページ上のMessage欄(毎月1回更新)に以下の文章を掲載した。 《「蓬生」(よもぎう)という言葉があります。蓬などが生い茂って荒れ果てた土地のこと。子供の頃はそうした蓬生でいろいろな遊びをしました。 まるで草餅を作るかの如...
植物採集のこと〈一〉
【古い百科事典の植物採集のページより】 私の少年時代、百科事典を眺めて、その視覚的な森羅万象を楽しんでいた中で、学研『学習百科大事典』(昭和47年初版)の[動物・植物]の巻は、比較的好んで目にする機会が多かった。 1982年。小学4年の...
伽藍の夏
※以下は、拙著旧ホームページのテクスト再録([ウェブ茶房Utaro]2011年6月8日付「伽藍の夏」より)。 1992年創作短篇「伽藍の夏」より 私の人格を支えているものとしての根底、それがどうやら、谷崎政彦の存在であった。彼との...