駅の伝言板
野末陳平
開高健『開口閉口』―アリ釣りとオスとメスの話
【開高健著【開口閉口】(新潮文庫)】 ――こんな夢を見た。 人権擁護の活動家である私は、都会の喧騒を離れて、ある山荘にこもった。夜な夜な、スコッチの後に、オールド・トム・ジンをベースにしたトム・コリンズのカクテルを一杯飲む。かけているレコ...
志賀直哉の『清兵衛と瓢簞』
【志賀文学に初めてふれた「清兵衛と瓢簞」】 全く近頃、志賀直哉の文学作品にぞっこん惚れ込んでしまった――。 彼の掌編「范の犯罪」など、それは見事な文体である。ある若い中国人の奇術師が起こした事故(あるいは事件)から人間省察にいたる筆致は、日...
野末陳平のキスの定義
【はい、お馴染み野末本です。第3弾でございます】 奇想天外なズッコケエロネタで笑いを誘う、野末陳平著『ユーモア・センス入門 学校職場・家庭を笑わそう』(KKベストセラーズ/初版は昭和43年)の第3弾――。 私はこの本を“野末本”と称して...
野末陳平『ユーモア・センス入門』の大逆襲
【はい、今回は世界平和の象徴「ピース」のたばこの話です】 私が勝手に“野末本”と称している、野末陳平著『ユーモア・センス入門 学校職場・家庭を笑わそう』(KKベストセラーズ/初版は昭和43年)を紹介した今年9月の当ブログ「陳平さんのエロい...
陳平さんのエロい『ユーモア・センス入門』
【ついに手にしてしまった野末陳平著『ユーモア・センス入門 学校職場・家庭を笑わそう』】 その頃私は初代タイガーマスク(佐山聡)の大ファンで、新日本プロレスの試合を中継するテレビ番組「ワールドプロレスリング」(テレビ朝日系列)を毎週欠かさず...
酒とギャンブルと『洋酒天国』
【『洋酒天国』第60号】 酒とギャンブルと…というのはタイトルとしてちとよろしくない。なにか卑俗的で真面目さに欠け、紳士的でないと受け取られる。酒に溺れギャンブルに溺れ、放蕩三昧の挙げ句、一家離散、空しい人生――常に人は想像を暗い方へ、極...