恋は突然に―「オール・アット・ワンス」
野村芳太郎
冬牡丹への懸想
【水舎門をくぐれば東照宮。そしてぼたん苑】 真新しい新潮文庫で漱石の『行人』を読んだのは、“昨年”のこと――と思い込んでいて直ちにツイッターで確認したところ、それは間違いで一昨年の秋であったことに気づいた。 時間経過の感覚が歳をとる...
『洋酒天国』と観賞用男性
【『洋酒天国』第42号。フランキー堺さん】 『洋酒天国』(洋酒天国社)第42号は昭和34年12月発行。 これまで当ブログで紹介してきた“ヨーテン”コレクションも、そろそろちびりちびりとなってきた感がある。つまり残すところ、未紹介冊数も僅...
『洋酒天国』とジンの話
【『洋酒天国』第26号】 毎度おなじみ『洋酒天国』の話題。 紹介する今号は、昭和33年6月発行『洋酒天国』第26号(洋酒天国社)。老け込んではいるものの小洒落た給仕を演じる俳優・十朱久雄さんの表紙をめくれば、そこにノールウェイ俚諺《人生...
蔵書森―松本清張と恩師を知る旅
※以下は、拙著旧ホームページのテクスト再録([ウェブ茶房Utaro]2005年5月26日付「蔵書森―松本清張と恩師を知る旅」より)。 1.旅行く前の余波 学校法人・千代田学園の大まかな沿革はこうである。 1957年、その母体...