※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2011年12月05日付「羊たちの群れ」より)。
【元気な羊たち】 |
伊香保旅行の際立ち寄った、伊香保グリーン牧場。散歩がてらに場内をゆるりと歩き、そこに羊や山羊など、福島から引っ越してきた動物たちがいることを知りました。
牧羊犬が羊の群れをコントロールする「シープドッグショー」が面白く、健気に羊たちを追い立て、立派に仕事をこなしている姿を見ると、牧羊犬の人間に対する親愛というべきか、そういう敬虔な関係を羨ましくも思いました。
【伊香保グリーン牧場のシープドッグショー】 |
確か、漱石の『三四郎』に出てくる“ストレイシープ”という言葉がありましたが、柵の中で一頭が、群れから離れ、まさに迷える子羊となっているのをしっかりと牧羊犬が目視か嗅覚で察知し、きちんと群れに戻してやるという状況など、“ストレイシープ”そのものでした。
私自身は、かつて年賀状に羊のイラストを描いて寄越した旧友(ブログ「白の絆」参照)のことを再び思い出したりして、もう一度アプローチしてみようかどうしようかと迷っています。ほんの1ミリだけ積み上げてみたいと思う気持ちというのは、欲望過ぎるのか否か。1年があっという間に過ぎてゆこうとするこの今、この貴重な時間を、どのようにして省みるべきか。ただ漠然と仕事に追われるだけでは駄目だとつくづく感じます。
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